Excelファイルを相手に渡す際、未使用のワークシートがくっついたままでは、見栄えに気を使っていない印象を相手に抱かせてしまう。これら未使用ワークシートを一発削除できるソフトを紹介しよう。
Excelでファイルの新規作成を選択した場合、デフォルトでは、3枚のワークシートをもつファイルが作成される。たいていの場合、実際に使われるワークシートは1枚だけで、残り2シートは使われないままだ。もちろんそのまま放置しておいても構わないのだが、他人に渡す時にもそのままの状態だと、いかにも細かい見栄えに気を使っていないかのような印象を相手に抱かせてしまいがちだ。
デフォルトのワークシートの枚数は「オプション」の「新しいブックのシート数」で変更できるが、自分が作成したファイルはまだしも、他人の作業を引き継いだファイルなどでは、同様に不要なワークシートが含まれていることも少なくない。またExcelを再インストールした際などはオプションの値を書き換えるのを忘れてしまうこともある。
こうした場合に役立つのが「cleanxls」だ。このソフトを使ってExcelファイルを「最適化」すると、使っていないワークシートを自動的に削除してくれる。誰かにExcelファイルを渡す前にこのソフトでチェックすれば、不要ワークシートがくっついたまま渡してしまうこともなくなるというわけだ。
未使用ワークシートの削除にとどまらず、本ソフトにはさまざまな便利機能が搭載されている。例えばマクロやコメント、ハイパーリンクの削除、オートフィルタやウィンドウ枠の固定の解除、ブックの共有解除などだ。また先頭のワークシートをアクティブにした上でカーソルをA1のセルに移動するといった細かな配慮も含まれているので、相手にとって使いやすい、分かりやすい形でExcelファイルを渡すことができる。自作のExcelファイルを誰かに渡すことが多い人、共同作業をする機会が多い人は活用するとよいだろう。
ソフト名 | 対応ファイル形式 | 対応OS | 利用料 | 作者 |
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cleanxls | Excel 2000/2003にて動作確認済み | Windows XPで動作確認済み | 無料 | Hiroshi Kameya氏 |
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