この4月に世界累計ダウンロード数3000万を突破した無料メッセージングアプリ「LINE」。数カ月使ってみて、自分なりになぜはまっているのか、そしてもっとこんな機能があればいいのになあというポイントを挙げてみました。
先日のトップ10記事でも書きましたが、私がいま一番気に入っているスマートフォンアプリが無料通話やメールができる「LINE」です。ブラウザに続いて使用頻度が高いといっていいでしょう。
LINEは、2012年3月に世界累計ダウンロード数が2000万を超えたと思ったら、4月にはもう3000万を突破しました。公開10カ月で3000万を記録したのは、国内SNSのGREEやmixi、海外のFacebookやTwitterを超える推移だとか。私の周りでも「今年に入ってLINEを始めたよ〜」という声を聞きます。
この勢いに乗って、提供元のNHN Japanでは数々の新機能や付随サービスを発表しました。まずは3月7日にPC版とタブレット向けWebブラウザ版をリリース。後にPC版はアンインストールの際に重要フォルダを誤って削除してしまう可能性があるという不具合がありましたが、翌日には改善しています。
その他、個人的にうれしいトピックが4月13日にリリースした「LINE camera」。一応売りはLINEで人気のスタンプが使えることですが、100種以上のフレームや18種のフィルター、156種のブラシに加えてFacebookやTwitter、もちろんLINEのトークにも投稿できる機能を搭載するなど、LINEユーザーでなくてもおそらく満足できそうなカメラアプリではないでしょうか。4月26日にはiOS版も出ました。先行アプリである「Instagram」のユーザーがどう評価するかが気になるところです。
そして、公式ブログでも予告していた新スタンプ(LINE初の有料機能!)を4月26日に発表。スタンプショップを設置し、LINEオリジナルキャラクターに加えて、スヌーピーやバカボンのパパといった人気キャラクターのスタンプ全19種類を購入できるようにしました(Androidユーザーは友人にプレゼントすることもできます)。私はこれまでAndroidアプリの有料版には手を出したことがなかったのですが、今回初めてLINEスタンプ(ムーンスペシャル)を買ってみました。ちなみに、この新スタンプの発表と同時に動画と音声メッセージの投稿機能も追加されました。
さてここまでLINEに関するニュースを振り返ってきましたが、ここからは実際になぜ私がLINEにはまっているのかを紹介したいと思います。
まず筆頭にくるのか世間でも言われているスタンプ機能の面白さです。テキストを打たなくても絵で気持ちを伝えられる、しかもユーモアあふれたスタンプばかりなので使っていてくせになります。
「LINE上で繰り広げられる三姉妹の会話」でも言いましたが、私のLINEトークの相手は主に姉妹です。妊娠中の姉の健康状態(つわりのことや胎児の成長具合)を毎日知ることができたり、それに対して妹とはげましたり。LINEを見ながら初の甥or姪の誕生を楽しみにしています。
これは自分でも反省しなくてはと思っているのですが、私はメールのレスポンスが非常に遅い人間です。そもそもメールが自動受信ではないので、1〜2週間で返せればいいほう。3日以内で返せれば奇跡です。それがLINEであれば何と24時間以内で反応できるのです(私からのメールが遅くて“被害”にあった人ごめんなさい)。
これは上記のスタンプの良さにも関係するのですが、テキストだと重くなりがちな言葉が、スタンプで表現すると不思議とやわらぐのです。私はかなりのマイナス思考人間で、妹によく「はあ、、」「もうだめだ……」「ふう。」といったメールを送り続けていました(もちろん全てスルーされます)。それをLINEのスタンプ(クマのキャラクターがしょんぼりしたもの)に変えただけで、何だかクスッと笑えそうな、自分でも見ていて「何だかこのクマかわいそう……。自分の方がまだましだ!」と思えたりします。
これもスタンプ関連です。LINEをやっている人なら分かると思うのですが、プライベート設定がデフォルトの場合、電話帳に入っている友人がLINEを始めると、自動でフレンド候補に表示されます。逆も同じで、自分がLINEを始めたことも友人に通知されます。たまーにですが、それで数年来の友人から急にLINEでメッセージがきたりするのです。するとメールだとあまり絵文字を使わなかった友人がスタンプを頻繁に使っていたりして、しかもしれが乙女趣味だったりして「へ〜こういう一面もあったんだ」と新発見があります。
続いては、LINEをするうえで私が気を付けていることです。
これはLINEに限ったことではありませんが、自分時間でトークをすると、場合によっては相手が寝ていて(しかもプッシュ通知音声がONで)起こしてしまう危険があります。実は前にこれをやって妹に激怒されたことがあり、それ以降トークの相手も起きているかを察知してから投降するようにしています。
後は友人の自動追加をどうするか、といったプライバシー設定についてもいろいろ思うところはあるのですが、それはまた機会があれば触れたいと思います。
最後に、LINEを使っていてほしいと思った機能を挙げたいと思います。今のLINEでも十分満足ですが、NHN Japanがさらに改良してくれることに期待してピックアップしてみました(担当者の人、見てますか〜)。
有料のスタンプが使えるようになって、「あれ、このスタンプ自分持ってない!(もちろん逆もしかり)」という事態が発生するようになりました。私はよく相手が送ってきたスタンプが面白かったりすると「スタンプ返し」をして挑発したりするのですが、有料スタンプだとそれができないことも。逆の場合は(私はAndroidなので)プレゼントすることもできますが、1キャラクターにつき複数の絵柄があるので「別に全部はいいんだよね」という場合もあるはずです。そうした際に1つのスタンプだけ、コピー(またはもらえる)機能がほしいです。
つい先日5月10日に、有名人をフレンドとして登録できる公式アカウントができました。LINEのテレビCMに出演しているベッキー♪♯さんをはじめ、計7組の有名人アカウントを任意で登録できるようになりました。私もベッキー♪♯さんを登録してみたのですが、その投稿によると5月10日23時50分ごろには既に「登録者数が30万人を超えた」そうです。
そこで提案です。私は芸能人のブログをチェックするのが趣味なので、できればこの機能を拡張してRSSリーダー的な使い方もしてみたいと思いました。例えば登録しているブログが更新されるとLINEのトークにタイトルが出てくるなど。別にRSSリーダーでも事足りるのですが、普段LINEを開いている時間が多いので、電池消耗を抑えるためにも1つのアプリに集約したいと思ったのです。
これは機能ではないですが、知る人ぞ知るLINEのぬいぐるみ。現在3つのキャラクターがぬいぐるみ化されているのですが、現状では不定期で応募するキャンペーンの抽選や、先日オープンした東急プラザ表参道原宿のAppBank Storeで先着300人などでしか手に入らない状況です。東急プラザ店では予想通り開店数分で完売し、オークションでは数倍の値段になっていました。そのレア感がまたそそるのですが、数年後にゲームセンターの景品になっていたりする前にぜひ購入したいです。
以上、LINEを約5カ月使ってみての感想でした。気になった人はぜひ使ってみてください。電話やメールとはまた違ったコミュニケーションができて面白いですよ!
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