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» 2018年07月20日 08時10分 公開

常見陽平のサラリーマン研究所:アラサー女性は「そろそろ転職」症候群に、注意しなければいけない (4/4)

[常見陽平,ITmedia]
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転職する前に

 転職する際には立ち止まって考えなければいけないことがたくさんあるのに、それでもすぐに行動に移す人がいる。履歴書を書いて、志望する企業へ送る前に、情報収集をすべきである。

 よく会う仲間ではなく、しばらく連絡をとっていない昔の仲間に連絡をとってみよう。今の生活や仕事の話などは、自分を客観視する上で役に立つ。

 人材紹介会社や求人サイト数社に登録することもオススメする。本気でなくても、試しに登録して自分の市場価値を確認するのは有益だ。今すぐ転職する気がない潜在層を対象にしたものや、スカウト型などが登場している。登録はたいてい無料なので、試してみるといいだろう。

 それでも転職したいという人は、その前に社内での異動を考えてみてはどうだろうか。企業によっては、社内公募制度、他社への出向制度などが存在する。社内異動の仕組みを調べて、チャンスを探してみるべきだ。

 今は空前の売り手市場である。「転職するのは、いまが大チャンス」と浮かれているかもしれないが、こうした人に筆者は警告したい。転職後に市場環境が悪化して、その会社の業績が低迷したり、事業が縮小したり、リストラになったりするケースは珍しくない。応募する際は、募集背景をきちんと確認すべきである。

 最後に、ひとこと。「転職は慎重に」である。

常見陽平のプロフィール:

 1974年生まれ。身長175センチ、体重85キロ。札幌市出身。一橋大学商学部卒。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。

リクルート、玩具メーカー、コンサルティング会社、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。長時間の残業、休日出勤、接待、宴会芸、異動、出向、転勤、過労・メンヘルなど真性「社畜」経験の持ち主。「働き方」をテーマに執筆、研究に没頭中。著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』『エヴァンゲリオン化する社会』(ともに日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)『普通に働け』(イースト・プレス)など。


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