以上が、亀山会長が語った内容だ。
亀山会長とパネル討議に登壇したクラウドファンディングサービスを運営するREADYFOR(東京都文京区)の米良はるか代表取締役CEOは「ちょうど8年前に日本初のクラウドファンディングという形でREADYFORをスタートさせたが、当時はクラウドファンディングが一切知られていなかった。今はNPOなど新しいチャレンジをする人にとってもメジャーな手段となり、世の中のお金の流れは確実に変わった」と振り返った。
また、『寄付をしてみよう、と思ったら読む本』(日本経済新聞出版社)などの著作もあり、この日も登壇したコモンズ投信(東京都千代田区)の渋澤健取締役会長は、日本社会に寄付文化を根付かせる必要性を指摘した。
「日本は今960兆円くらいの現金が貯まっています。日本には資源がないといわれていますが、お金は明らかに資源ですよね。その資源を使っていないだけなのです。投資にも使っていないし、ソーシャルアクションにも使っていない。自分の未来が不安だからと言って、抱え込んでいるだけです。このままではお金を抱えながらずるずる沈んでいくことになってしまいます。お金は循環させていかなきゃいけない。だから『意志あるお金』を回すことでお金の流れを変える必要があるのです。大きなお金じゃなくてもいい。小さなお金がたくさん回り、それが重なっていけばいつか大きな流れになると思っています」
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