中小企業の冬季ボーナス、大阪平均は28万7604円(2/2 ページ)

» 2020年12月22日 15時59分 公開
[ITmedia]
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正社員1人あたりの冬季ボーナス平均支給予定額は?

 正社員1人あたりの冬季ボーナス平均支給予定額は28万7604円と、前年冬に比べて1万35円減少(同3.4%減)。支給額が減少する企業の要因は、「業績低迷」が87.3%と圧倒的だった。支給額が増加する企業においても、増加要因は「業績が好調なため」(53.7%)よりも「従業員のモチベーションを向上させるため(士気高揚)」(68.3%)との回答が上回った。

phot 正社員1人あたりの冬季ボーナス平均支給予定額

 業種別で見ると、平均支給予定額が最も多かったのはサービス業で34万4602円だった。前年の冬との比較でも、サービス業が唯一支給額が平均3万5411円と増額。一方、最も減額したのは運輸業で、9万958円と大幅な減額となった。

phot 冬季ボーナスの支給状況(2004年以降)

 ボーナスの支給事情については、「適正範囲内で支給する」と答えた企業が72.7%と7割を超えた。一方で、「多少無理をして支給する」との企業が27.3%と、前年冬と比べ 12.7ポイントの大幅増となった。その中でも、運輸業(32.5%)と製造業(32.1%)の回答が3割を超えている。従業員の士気高揚や雇用確保のために、ボーナスの支給を判断したとみられる。コロナ収束の見通しが立たず、先行きに不安があるなかでも、ボーナスを支給せざるを得ない企業の苦しさが見える結果となった。

phot 冬季ボーナス平均事情
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