――『やくも』を盛り上げるために多治見市はどのような取り組みをするのですか。
20年8月に、「『やくならマグカップも』活用推進協議会」という委員会を多治見市長が立ち上げました。既に、市の公用車はキャラクターがラッピングされたものになりましたし、タクシーも一部ラッピングされた車両が走っています。他にも市のさまざまなところで『やくも』のキャラクターを登場させるべく、企画を進めています。
――アニメに登場するモデルは全て実在するものなのでしょうか。
実在します。位置関係もそのまま作中で描かれていますね。舞台だけでなく、登場人物のモデルもいます(笑)。例えば、主人公・姫乃の家の喫茶店は、本町オリベストリートにある実在するお店をモデルにしていますし、主人公の所属する陶芸部の部室は、外見が「水月窯」という市内の建物で、内部は虎渓窯という施設がモデルになっています。
具体的な場所は後編の実写パートで声優さんたちが「ここが姫乃ちゃんの家」と紹介します。全く包み隠さずやるつもりです。
――今後『やくも』をどのように展開していきたいですか。
今はコロナで移動が難しいかもしれませんが、やがては落ち着くと思いますので、国内だけでなく、中国をはじめとする海外から「聖地巡礼」をする方に向けてアピールしていきたいですね。巡礼に訪れる人達を楽しませるような、多治見でしか買えない『やくも』のお土産を提供したいです。
また、これは夢物語だと思われるかもしれませんが、『やくも』が米ディズニーの目に止まったらいいなと真面目に考えているんですよ。そうすると制作会社ピクサーにいく可能性もあります。ピクサーは僕が敬愛するスティーブ・ジョブズが作った会社でもあるので、強い憧れがあります。
ピクサーは今ではディズニー傘下なので、もし実現したら僕のこれまでの人生の全てがつながる形になります。海外展開も視野にいれて、当社の取引先であるApple側からアプローチしているところです。実現できるかはともかく、僕の生きている間にそこまでできたら楽しいかな、と思っています。
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