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» 2021年10月27日 07時00分 公開

コンパクト家電ブランド「レコルト」が、ブランド発足時から海外展開できたワケ家電メーカー進化論(4/7 ページ)

[コヤマタカヒロ,ITmedia]

日本市場だけでなくアジア圏でも「レコルト」を積極的に展開

 09年にレコルトブランドを設立してからは、積極的に家電のラインアップを増やしていく。コーヒーメーカーに続いた、容量500ミリリットル小さな電気ケトル『ソロケトル』や小型卓上鍋『ポットデュオ』は、インテリア系雑貨店を中心に人気商品として注目を集めていった。

 「自社ブランドで家電を作ろうと考えて、日本の家電マーケットを見回したとき、家族構成やライフスタイルが変化してきているにも関わらず、家電だけは変わらず大きくかさ張っていました。今後は、少人数家族やシングルの人にも使いやすい家電が必要と考え、コンパクトな家電を提案しようと思ったのです」(岡野氏)

 さまざまな製品を生み出す中でも大ヒットしたのが、10年5月に発売した1杯分のスムージーを作れる『ソロブレンダー』だ。スムージーブームの火付け役にもなり、3世代目まで登場。シリーズ累計101万台を販売しており、数多くの類似商品を生み出している。

スムージーブームとマッチしてヒットした小型のブレンダー『ソロブレンダー』。ボトルに直接食材を入れてスムージーが作れる点が新しかった

 また近年は、累計56万台を販売したヒット商品『プレスサンドメーカー キルト』や、小型のフードプロセッサー『カプセルカッター』、ノンフライ調理ができる『エアオーブン』などが人気を集めている。これらの家電のアイデアを生み出しているのが、岡野氏だ。

 「最初の頃は僕が中国に行って、そこで仕様や製造方法などの相談と指示をしていました。製品が日本に届いたらすぐに取引先へ、と目まぐるしい日々でした。今は中国にも現地チームがあるので、スムーズにものづくりができています。その点でも、実は中国のスタッフが非常に大切なのです」岡野氏)

 アウトドア製品のOEM製造の頃から、20年以上中国でビジネスをしてきた岡野氏は、ものづくりにおける中国の重要性を肌で感じていた。だからこそ、レコルトを立ち上げるときに、信頼の置ける現地パートナーとタッグを組み、一緒に上海に中国法人を立ち上げたそうだ。日本で企画し、中国法人がその製品に最適な工場に依頼して製造する。そんな循環が現在のレコルトを作り出していった。

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