コロナ禍でも宿泊客を集める、半世紀前に築き上げられた「貸別荘」ビジネスの威力地域経済の底力(3/4 ページ)

» 2021年11月10日 12時40分 公開
[伏見学ITmedia]

新たな貸別荘サービスで収益拡大図る

 この地に今年誕生した貸別荘システムが「星降る森のレジデンス第II期」である。2018年にローンチした第I期が好評で、一気に完売したことから、すぐさま新たに8棟を着工した。

「星降る森のレジデンス第II期」のコテージ
内装はホテル仕様になっている

 セラヴィリゾート泉郷の貸別荘システムの仕組みはこうだ。まず、同社が物件を建てて販売する。それを購入したオーナーから同社が借り上げ、一般の人たちに宿泊施設として貸し出す。オーナーは一定の賃料を得られるほか、当然、自らも宿泊が可能だ。また、物件の修繕や清掃などのメンテナンス作業もセラヴィリゾート泉郷に委ねることができる。例えば、本体価格3300万円の新築物件の場合、年額165万円ほどの賃料収入を見込めるという。

 同社はこのシステムを「ReVOS(Rental Villa Ownership System)」と名づけている。この呼称がついたのは近年ではあるが、ビジネスモデルの根幹は創業時からほぼ変わっていないという。

 第I期はログハウスタイプの物件だったが、第II期は室内が高級ホテル仕様になっており、従来の別荘のイメージとかなり異なるのがウリに。連日のように宿泊者が訪れ、感嘆の声を上げているそうだ。

ログハウスモデルの「星降る森のレジデンス第I期」

 「第II期の物件も問い合わせは少なくありません。そう時間もかからずに売れるのでは」と、同社の不動産事業本部長である大鳥克己氏は力を込める。

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