第二新卒に注目した今回のランキングでは、中途採用比率の高い外資系企業が多くランクインしていた。その一方で、ランクインした日本企業の社員クチコミを見ると、入社形態にかかわらずチャレンジできる環境であることや、会社や周りからのサポートを評価する声が見られた。
5位にランクインした「トヨタ自動車」は今後、中途採用者の割合を大幅に引き上げると発表している。人材の流動性が高まる中で組織風土の変革も進んでいくことが期待される。
社員からは「どこまで実現できるのか、まだ世界中の誰も分からない自動運転技術をはじめ、CASE分野に惜しみなく多額の先行投資をしており、社員も失敗をして良いからチャレンジすることが期待されている。前例を気にせず新しいことに取り組みやすい環境にある」(技術職、男性)といった意見があった。
10位の「村田製作所」の社員からは「役職についていなくとも大きな仕事を任せる風潮があり、若いときから責任感を持った仕事ができる。業務に直接関係する研修だけでなくキャリアや人生について考えるような研修もあり、人として成長できる環境が整っている。ただ成長よりも現状を維持したい人にはわずらわしいような研修が多いかもしれない」(開発、男性)との声があった。
また、12位の「旭化成」の社員からは「やりたいことがあれば、提案すれば耳を傾けてもらえる雰囲気がある。自分と同じ中途入社の社員も多く、中途だからといって特別扱いされることが少ない。世界シェアトップクラスの製品をいくつも持っており、それがモチベーションの一つとなっている。やりがいのある仕事だと感じる」(生産技術、男性)といったコメントが寄せられている。
当調査は「OpenWork」に投稿された会社評価レポートのうち、中途入社の20代現職社員のレポート回答3万360件を対象データとした。データ集計期間は2017年1月〜22年1月。
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