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» 2022年03月05日 11時55分 公開

タレントの肖像権ビジネスに商機 中卒だった元自衛隊員が、起業するまでの軌跡中小企業の救世主となるか(3/4 ページ)

[武田信晃ITmedia]

SDGsをテーマに 負担から投資へ

――第3期ではSDGsをテーマに掲げています。経済アナリストの馬淵磨理子氏によると、すでにSDGsに取り組んでいる企業は約75%に達しています。ただ、現実的にコロナ禍の中で、SDGsは中小企業には大きな負担になりかねないですし、継続する難しさもあります。

 中小企業は目先のご飯を食べるのに必死です。私もSDGsが叫ばれ始めてから勉強し、大事なことだと理解しました。想像以上に小さな視点からでも始められることも分かりました。これだけの企業数と強いアンバサダーがいるからこそ、こうやって取材にも来てもらえていますから、われわれはその土台になれればいいなと思っています。

――とはいえ中小企業がSDGsに取り組むのはハードルが高いと思います。さらに、その取り組みを外向けに発信していくのは、かなり難しいと思います。

 本当に難しいと思います。中小企業で働いている人は約2700万人いますが、その人たちに光が当たることはあまりなかったと思いますので、当社の事業を通してできる限り知られるようにしていきたいです。

――プロジェクトを推進する上での課題は何ですか?

 課題は山積みなのですが、私自身が常にアップデートをし続けることが必要だと考えています。会社が私の実力以上の成長をしている実感はあるので、この状況に甘んじることなく私が中小企業、社会のことを考えていかないと、世の中を変えていくことにはつながらないと、日々、考えながら仕事をしています。

――中小企業のチカラの年商はどのくらいですか?

 21年に6月に設立したばかりなので、まだ期が閉まっていないのですが、1期目は13億5000万円規模にまで届くと思います。2期目は30億円を目指します。

――中小企業のチカラも大きくなれば、いずれ大企業になります。中小企業のチカラが大企業になっても、顧客が中小企業であることは変わりませんね。どうやって顧客目線を持ち続けるようにするのですか?

 リアステージは3人から始めて現在はグループ全体で150人になっています。すでに組織的には「30人の壁」など規模に応じた壁を私自身が経験しています。その経験を生かして、多くの会社が必要なことは提供できると思っています。

――実際、このサービスを展開する上で中小企業の担当者と話していて、どんな反響がありましたか?

 「こんなサービスを待っていた!」というポジティブな反応でした。「こんなに俺たちはがんばっているのに、なぜ世間は目を向けてくれないのか?」という思いを抱いている企業の方が多く、私たちも事実そう思っていました。このプロジェクトを利用して自分たちの取り組みを発信できるので喜んでもらっています。

――いろいろな中小企業を実際に見て、「こんな技術があるのに!」「こんなアイデアがあるのに!」と思えた企業はありましたか?

 多様な働き方が求められる社会の中で、女性のキャリア形成に特化したスクールを創設した会社がありました。それにひもづいて健康、体調についてのオンライン診療をしている会社もあります。

 また、コロナでペットと過ごす時間が増え、ペットへの支出も増えています。その中でペット用サプリメントを開発している企業もありました。最近は電動自電車、電動キックボードの事業を展開するLUUP(東京都渋谷区)さんの担当者とも会いました。

 日本には素晴らしい中小企業がたくさんあります。共に力を合わせることで、1が1ではなく、400、500となったときの影響力の大きさを感じていますし、それが本当に世の中を良くすると信じています。

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