宿泊者からは「次はアクティビティーに参加したい」という声が多い。これは「Go-KINJO」などへの期待の声だが、裏を返せば「次は参加したい……ということは、初回予約時にはOMOブランドのコンセプトが十分認識されていないということ」だと阿部さん。初回から「Go-KINJO」などOMOならではの魅力を目的に訪れる流れをつくるとともに、ふらっと体験できる予約不要のメニューも増やすことを検討している。
今後の目標については、こう抱負を語る。
「運営会社であることから、出店数や地域などの数値目標は立てられない。ただ引き合いは増えており星野リゾートの全施設に占める割合も、現在の5分の1から大幅に増加をします。観光客がいる都市部は全てOMO出店の可能性があり、理想としては、各都市にOMOの7.5.3などサービス幅の異なるホテルがそろい、旅の目的にあわせて旅行者が選択できることです」
代表の星野佳路氏は「OMO7は各都市にひとつ」と宣言。4月22日開業のOMO7大阪は、大阪という地域全体を担う施設となる。滞在者の旅のテンションをあげ、街とともにどのように発展していくか注目だ。
村田和子(むらた・かずこ)
旅行ジャーナリスト。1969年生まれ、大阪市立大学生活科学部卒。アパレル会社人事部を経て、(株)人事測定研究所(現:リクルートマネージメントソリューションズ)へ入社。マーケティング業務に従事する傍ら、2001年より総合情報サイトAllAboutにて旅の情報の寄稿を開始。06年トラベルナレッジ設立し「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力発信・コンサル・講演を行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド🄬」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。総合旅行業務取扱管理者、1級販売士(日本販売協会登録講師)。16年よりNHKラジオ「Nらじ」へ出演中。
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