上方修正からさらに上振れのマネフォ決算 SaaS ARRは40%増の129億円に(4/4 ページ)

» 2022年04月14日 09時40分 公開
[斎藤健二ITmedia]
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通期末、ARR40〜50%増見込む

 第1四半期は売り上げが上振れ、コストが下振れし、利益は大きく上振れしたが、通期での見通しは変更しない。129億円のARRは通期末に157.2億〜168.4億円(対前年比40〜50%)を見込む。

 通期の利益見込みは公開しないが、第2四半期についてはEBITDAで19億〜14億円の赤字を見込むとした。第1四半期並みとなる、16億〜18億円の広告宣伝費を投下する予定だ。

 「早期のARR200億円を目指す」という目標に向けて、よいスタートを切った同社。さらなる成長への課題は、人材獲得だろう。「採用力が売り上げの伸びに直結してくる」と辻氏は話す。現在の採用ペースで進めば、従業員数は前年から約1.5倍に増加することになる。

上場時の241人から4年少々で1389人まで従業員数が増加した

 このペースで人員規模が拡大すると、組織が崩壊する企業も多い。そのためマネーフォワードでは、ミッション、ビジョン、バリューを強く掲げ、企業文化の浸透に力を注いでいる。競合のクラウド会計企業freeeも強烈な企業カルチャーを持つことで知られる。急成長企業にとって、企業文化の明文化と浸透がいかに重要かが分かる。

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