その(神経系への)作用で「お客さまのメリットとなる機能は何だろう?」と考えた時に、ストレスや睡眠に行き着きました。そこで検証を行い、ストレスや睡眠に対する機能があることが確認できました。ストレスや睡眠は社会課題としても認識されていましたので、その解決に貢献したいという思いで、2021年に商品化したのがYakult1000です。
Yakult1000を通じてあらためて「ストレス緩和」「睡眠の質向上」に対するニーズが高いことが明らかとなり、お客さまのライフスタイルに応じて購入、飲用しやすいように店頭向けとしてY1000を設計しました。
──ヤクルト400の発売から約20年もこうした開発をされていたのですね。開発の中で、苦労したポイントはありますか?
商品に含まれる菌数を増やし、維持することが非常に困難でした。
賞味期限内に「1000億個の生きた菌がある」状態を担保した製品でなければなりません。そのための培養技術や原料の選択は、当社の長年のノウハウの結集だと考えています。
──そうなんですね。満を持してのYakult1000の販売にあたって、ブランディング面ではどのような工夫があったのでしょうか?
Yakult1000のターゲットは、30〜50代のビジネスパーソンです。具体的には、一時的な精神的ストレスがかかる状況にある方や、それに伴う睡眠の質が低下している方などをターゲットに想定しています。そのため、これまでの「ヤクルト」類とは一線を画すブランディングを行いました。
ヤクルト400をはじめとするこれまでのヤクルトは「安心・信頼できる」「親しみやすい」「伝統的」といったイメージを多くの方にお持ちいただいていました。また「子ども向き」や「家族向き」といったイメージもあるかと思います。
Yakult1000では、従来のイメージとは異なる「先進的」「機能的」「科学的」「大人向け」のイメージを新たに持ってもらえるようなブランディングを実施しました。
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