高校生の親に、家庭内での金融教育の実施について尋ねてみると「実施している」と回答したのはわずか16.9%にとどまった。家庭内の金融教育についての悩みは、「自分の金融に関する知識が不足していること」が21.9%、「どこから教えて良いのか分からないこと」18.1%、「自分の知識が誤っていないか不安なこと」が16.8%だった。
高校生に、今後金融に関して学んでいきたいか聞いてみると、60.3%が「学びたい」と回答した。今後、学びたい金融に関する項目については、「適切な収入・支出の管理方法について」が52.8%で最多となった。次いで「保険の種類と必要になる金額の理解について」が52.4%、「住宅ローンやカードローンの仕組みやリスクについて」51.0%となった。
家庭内の金融教育で、親が子供に求めることについて聞いてみると、「お金の大切さを分かってほしい」「お金を計画的に使えるようになってほしい」が42.3%で最多となった。
次に、高校教師に、家庭内で身につけてほしい金融リテラシーは何かを聞いてみると、「お金の大切さを理解すること」(52.4%)と回答した人が最も多くなった。次いで「自分のお金を管理できるようになること」(50.4%)、「お金を無駄遣いしなくなること」(47.2%)だった。
調査は、高校生とその親向けに、予備調査では15〜69歳の全国の男女5万人を、本調査では高校生481人、親1000人を対象に実施した。また、高校教師向け調査では、予備調査は20〜69歳の教育関係者1万人、本調査では高校教師500人を対象に実施した。調査期間は、高校生・親向け調査は6月24〜28日、高校教師向け調査は6月24〜27日。
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