仕事は「量」ではなく「率」 最短で結果を出す5つのステップとテクニック(1/5 ページ)

» 2022年09月17日 07時00分 公開

この記事は、『無駄ゼロ、生産性を3倍にする 最速で仕事が終わる人の時短のワザ』(伊庭正康著、明日香出版社)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。


「タイムマシン法」を使え

 「頑張ります」と職場で言うと、こう言われませんか? 「頑張らなくていいから、とにかく結果を出してくれ」と。これは、「がむしゃらな頑張りはやめて、結果から逆算して動きなさい」という指摘に他なりません。

 結果を確実に出す人は、徹底的に逆算思考で考えます。この逆算思考のことを「バックキャスティング」と言います。

 この思考を生かしたオススメの方法があります。タイムマシン法です。これは、未来から逆算して中間目標を考える方法です。

photo ドラえもんのひみつ道具「タイムマシン」(出典:テレビ朝日公式Webサイト)

 私も営業をしていた時にやっていました。3カ月間の営業目標に対し、1カ月で40%まで、2カ月で80%まで、と余裕のある配分で中間目標を設定するのです。さらに、1カ月の目標を達成するために1週間ごと、さらにその目標を達成するために1日ごとでの目標も設定していました。

 ぜひ、逆算で進捗目標を細分化してください。そうすることで、今日1日をムダにすることはなくなりますよ。

photo バックキャストのイメージ(出典:『無駄ゼロ、生産性を3倍にする 最速で仕事が終わる人の時短のワザ』)

短時間で結果を出す鉄則は「FOCUS & DEEP」

 「FOCUS & DEEP」をご存じでしょうか。期限内に結果を出すための絶対のセオリーです。やることを“絞り”、やるべきことを“具体的に決める”ことを指します。

 常にこう考えてください。「何ができるか」ではなく、「何に絞るか」と。例えば、1週間で300万円の売上を達成せねばならないとします。そんな時こそ、「FOCUS & DEEP」で考えましょう。具体的には、次のように考えてください。

《FOCUS》まず、どこに絞るべきか?

《DEEP》  「誰に」「何を」「どのように」行えば確実か?

 シミュレーションを行い、絞ったことが達成できると思えば、あえて他のことは捨てます。「戦略とは捨てることである」と言ったのは、戦略の大家、ハーバード大学経営大学院教授のマイケル・ポーター氏。短時間で結果を出す人は、努力の量ではなく、「何を捨てたらいいのか」を知っている人なのです。

photo 「絞る」ことが重要(出典:『無駄ゼロ、生産性を3倍にする 最速で仕事が終わる人の時短のワザ』)
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