先週最も読まれた記事は、「軽量ランドセル」に関する記事だった。近年多くの企業が「小学生のランドセルが重くなっている」という問題に対し、機能性が高く、軽量化した新型の通学バッグを投入している。
多くの製品は、皮ではなく「布」を使用。ニトリが発売した「超軽量 布製ランドセル」は約840グラム、子ども服大手のファミリア(神戸市)の「air ran.(エアラン)」は約880グラムと、従来のランドセルの1100〜1300グラムと比較してかなり軽くなっている印象がある。
また、カラーもパープルやグリーン、イエローなど豊富にそろえているのが印象的だった。
筆者がランドセルを背負っていた20年ほど前は革製のものがほとんどだった記憶がある。また、色も赤やピンクが多く、バリエーションが富んでいたという印象はない。
当時も荷物が多く、ランドセルに入らなかった教材をトートバックに入れ、さらに部活道具も肩から掛け、フラフラになりながら登下校していた。しかし、最近の教科書はページ数の増加に伴い以前よりも重い傾向があるという。
水泳用品などを手掛けるフットマーク(東京都墨田区)が小学1〜3年生とその保護者1200組を対象に22年10月に実施した調査によると、荷物が入ったランドセルの平均的な重さは4.28キロ。米を背負っているようなものではないか、と思った。
昨今は自治体が通学時に利用するカバンのルールについて発言するケースも目立つ。東京都の足立区や江東区の教育委員会が「通学用カバンはランドセルに限定しなくても良い」という旨の内容を発表。軽量ランドセルの普及が進む中で、多くの小学生の負担が軽減されることに期待したい。
通学用カバンに関わる記事を読む中で、ふと自身が使用するビジネス用カバンの機能性について考えた。
話は少しずれるが、筆者はなで肩である。ランドセルは肩ひもが固く、太いため何とかなっていたような気がするが、高校生のときのスクールバックやリュックなどは肩からずり落ちてしまう。カバンだけではなく、ダウンや大きめのカーディガンなども、前を開けて着るといつの間にか脱げている。
最近悩んでいるのが、ビジネスシーンで使用するカバン。現状よく使用しているのは皮のトートバッグだが、なで肩ですぐ落ちること、冬はアウターがかさばり肩にかけにくいことなど、ストレスが多い。
記者という職業柄、カメラなど荷物が多いこともあり、リュックを使用する日もあるが、やはり肩から落ちる。かといって、チェストベルトを付けることは、ジャケットにシワが付いてしまうため気が引ける。
今回のランドセルの記事を読んで、カバンの機能性が追求されているのであれば「なで肩のためのリュック」なども開発されているのだろうかと期待したが、調べたところ見つからなかった。
ランドセル同様、ビジネスシーンでのカバンの機能性も重要事項だ。荷物が重いと、それだけで電車に乗るのが嫌になってしまう。これを機に、なで肩でも持ちやすいカバン探しをしてみようと思う。
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