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AIが「仕事の相棒」を生成 DX支援するAI insideの実力は?生成AIスタートアップの挑戦(1/2 ページ)

» 2023年09月28日 08時00分 公開
[今野大一ITmedia]

連載:生成AIスタートアップの挑戦

ChatGPTをはじめとする生成AIに注目が集まる中、多くのスタートアップ企業が生成AIビジネスに参入している。新興企業は新たな技術を武器に、既存のビジネスをどう変革していくのか――。

これまでの掲載

今後の掲載予定

AI inside(本記事)、オルツ、リーガルアイ

※順不同、今後も追加予定

 生成AIビジネスに参入した新興企業を紹介する連載「生成AIスタートアップの挑戦」。

 第5回で取り上げるのは、AIエージェント「Heylix(ヘイリックス)」を開発・提供するAI inside(東京都渋谷区)だ。Heylixは、生成AI・予測AI・画像認識AIなどのテクノロジーを掛け合わせて、ユーザのあらゆるタスクを自律的に支援してくれるAIの相棒「Buddy(バディ)」を生成する。ユーザーはバディの支援により、あらゆる業務を自動化し高度なDXを実現できるという。

 同社は東証グロースに上場しており、「AI民主化の推進役」を標榜している。日本語LLM「PolySphere-1(ポリスフィア-ワン)」を独自に開発していて、生成AI・LLMを活用したサービスの事業化も発表した。

 生成AIによって日本企業のDXはどの程度、進展するのか。回答者は同社代表取締役社長CEOの渡久地択氏。

社名 サービス概要 顧客が受ける恩恵 サービスの強み リスク対処 ビジネスチャンス
エクサウィザーズ 株主総会の想定問答作成を支援 IR業務を効率化 大企業のニーズを把握、エンジニアも多い 生成AIの処理は国内で実施 コスト削減の余地が大きい業務に拡大できる
Spiral.AI 個性を有した会話が可能なAIコミュニケーションツールを開発 対話していて楽しいコミュニケーション体験 AIに個性を付与する各種技術ノウハウ ISMSなどの国際・業界基準に沿った情報管理 ユーザーフレンドリーなUI/UXに仕立てていくかが非常に肝要
リーガルスケープ 法令検索などのプラットフォームを提供 気になる法的論点などを1分足らずで提供 自然言語処理技術・生成AIをいち早く法務調査に応用 生成AIに詳しい弁護士複数名から助言 法情報をデジタル化し価値を最大化すること
ABEJA 独自AIプラットフォームで企業にDX支援 ゼロPoC(実証実験)で運用が可能 検討から運用までのスピードの速さ AIに関する課題を討議する外部有識者委員会を設置 LLMが企業DXの起爆剤に
AI inside マルチモーダルAIを簡単に作り・使い・共有できるプラットフォーム 文書、画像、音声などあらゆるデータを活用した高度なDXの実現 マルチモーダルなインプット/アウトプット実現 国内サーバーで専用のプライベート環境を構築 自律型AIを研究開発し「AIの民主化」へ
各社の回答(要約)

Q. 生成AIを活用したどんなサービスを展開しているのか

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