昨今、PayPayやLINE、楽天などテクノロジー企業の金融業界参入が進んでいる。こうした競争環境の中で、どこに差別化のポイントがあるのか。それに関して、伊藤氏は「ポイントは決済です」と言い、「クレジットカードで勝負ができているのがわれわれの強みです。金融をメインに置くことで、他社との違いを出していきたい」と話す。
Oliveの評価は高い。ユーザーアンケートでは84.8%が「利用して良かった」と回答している。こうした高評価の上で、今後のサービス向上に向けては、世代によって求めるものが異なると指摘。「若い世代は利便性を重視し、上の世代はポイントや具体的なメリットを比較検討する傾向があります。それぞれの世代に合わせた価値提供を続けていくことが課題です」と、多様なニーズへの対応を今後の焦点に据えている。
金融サービスの拡大分野として注目しているのは保険だ。「保険分野には、今後さらに力を入れていきたいと考えています」。三井住友カードでは、すでにカード付帯の「選べる無料保険」として、海外旅行保険だけでなく、弁護士保険やスマホ保険を選べるようにしているが、さらに多様な保険商品の展開にも意欲を見せた。
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