土肥: 外国人観光客の数字(日本政府観光局のデータ)を見ると、2025年9月までの累計は3165万人で、過去最速で3000万人を突破しています。
街中を歩いていても、外国人観光客は増えたなあという印象がありますよね。ドンキの店内にもたくさんの外国人がいますが、なぜ彼らはわざわざ日本でキャリーケースを購入するのでしょうか?
竹内: 先ほど日本人の購買行動を紹介しましたが、外国人観光客にも「購入に至るまでの行動パターン」があります。彼らは日本に来ているので、日中は観光地などを巡り、とにかく歩き回ります。
夕方にはホテルに戻り、晩ご飯を食べて、一息つく。その後、帰国の準備を始めて、持ってきたキャリーケースに荷物を詰めていくと、どうしても収まらないことがある。観光地などでお土産を購入しているので、荷物が増えているんですよね。
そんなとき、彼らはどうするのか。時間は夜。ホテルの近くでキャリーケースを買えて、しかも免税手続きができるところがいい。ホテルのスタッフに聞く、またはスマホで検索した結果、多くの人がドンキにたどり着くのではないかと。
土肥: ふむふむ。確かに、日本人の購買行動とよく似ていますね。キャリーケースを買わなければいけない状況→気付いたときには夜→他の店は閉まっている→ドンキは開いているので近くの店に行く。
竹内: 免税手続きができる店の場合、キャリーケースが最も売れるのは夜の10時ごろ。その時間帯に渋谷の店に行くと、「ここは日本なの?」と思ってしまうほどにぎわっていますね。
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