エン・ジャパンのグループ会社「back check」(東京都新宿区)が2026年1月、人事部に所属する全国のビジネスパーソン1000人を対象に、2025年度の採用活動において企業が直面したトラブルやミスマッチの実態を調査したところ、約6割の企業で「採用ミスマッチ」が発生している。
その割合の高さに驚くだろうが、中でも特筆すべきは、この「採用ミスマッチ」をもたらしているのが「面接偏重主義」ということだ。これらの企業に、最終的な採用判断に依存している情報を尋ねたところ、最も多いのが「面接での受け答え」(60.7%)、次いで「面接官の直感・印象」(45.0%)だった。
日本社会では「入社した人がすぐに会社を辞めてしまう」という問題は「辞める側」が引き起こしているとされてきた。根気がない。世の中をナメている。そういう非常識な愚か者が、善意で採用をしてくれた会社側に迷惑・損害を与えている、というのが「常識」とされている。
しかし、このように数々のデータを客観的に見ていくと、実はそういう「辞める側」の問題もさることながら「面接偏重主義」がもたらしている弊害のほうははるかに深刻だ。
これはちょっと冷静に考えてみれば当然のことだ。企業の面接官の多くは「面接」を業務にしていないし、特殊な訓練を受けたわけでもない。平時はまったく別な仕事に従事している人に、目の前の初対面の人の能力や仕事の適性を見抜けるはずがないのだ。
そのため、先ほどの調査結果のように「なんか彼、元気があっていいね」「うちの会社に合いそう」「根性ありそうだから辞めないだろ」みたいに、面接官のフィーリングで選考される。これが日本企業が「採用ミスマッチ祭り」になってしまう元凶だ。
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