「2026年の業績予想は売上高1兆円超えです。しかしそれは、まだ道半ばの通過点です。それよりもうれしいのが、今年の予想では税引き後利益が、目標としている1000億円を超えることです。シューズ中心のメーカーの税引き利益が1000億円を超えるのはかなりのもので、経営体質が良くなった証拠だと思います」
売上高1兆円突破、税引き後利益1000億円の達成は、時間の問題だろう。
廣田氏は「米国のシェアはもっと伸ばせます。中国の健康ブームを取り込めばシェア倍増も可能だと考えています。人口と所得が爆発的に増えるインドや東南アジア市場には、さらなる可能性が広がっています」と意気込む。
テニス市場においては、全仏オープン男子での着用率首位を獲得し、世界最高峰のプレーヤーたちの足を支えている。今後はバレーボールやハンドボールといったインドアスポーツ領域でも、世界トップシェアを獲得していく計画だ。
「かつて海外のホテルに行けば、部屋のテレビはどこも日本の電機メーカー製でした。しかし今、それらは韓国や中国の製品に取って代わられてしまいました。そんな時代だからこそ、私たちは『日本発の匠の技術』を原動力にして、世界の巨人たちに勝ち、世界で一番のグローバルブランドになりたいんです」
アシックスは、どん底から這い上がり「集中と選択」によって俊敏で強いブランドへと生まれ変わった。129グラムの超軽量シューズが切り拓く未来の先に、日本発グローバル企業の新たな黄金期が確実に始まっている。
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