撮影画像のカメラ内加工機能が充実していることも特徴に挙げられる。アクティブDライティングや赤目補正やトリミング、7種類のフィルターなどのほか、輪郭を強調して色彩を抑える「塗り絵」、模型を接写したような効果を与える「ミニチュア」、パラパラ漫画のような動画を生成する「ストップモーション」といったユニークなものが用意される。試しに画像サイズ:L/画質:FINEで撮影した画像に「ミニチュア」処理を施してみたところ、処理完了まで5〜6秒ほど待たされたが、処理を施す前にプレビューにて効果を確認できるうえ、処理前のファイルも保存されるので、気軽にさまざまな効果を適用して楽しむことができる。
スペック的には標準的なエントリー機といえ、ガイドモードやヘルプ機能の搭載によって、デジタル一眼初心者でも触っている内にカメラとの距離を縮めることができる製品――D300はそんなカメラだ。ただ、最近のデジタル一眼レフでは一般的になりつつある動画撮影やライブビュー機能は搭載しておらず、「静止画を簡単に撮る」ことに重点を置いた製品であることが分かる。初心者はもちろん、シンプルに「撮ること」を楽しみたい中級者のサブカメラとしても勧められる製品といえそうだ。

いずれもレンズは「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f3.5-5.6G VR」。左は撮影モード「オート」、F3.5、1/200秒、ISO 100、右は撮影モード「プログラムAE」F3.5、1/200秒、ISO100、アクティブDライティング:オート
ニコンから“撮り方を教えてくれる”デジ一眼「D3000」
レビュー:ニコン初のフリーアングル液晶付きデジタル一眼――「D5000」
永山昌克インタビュー連載:写真を楽しみ、腕を磨けるカメラ――ニコン「D5000」開発者に聞く
動画対応のFXフォーマット最上位機、ニコン「D3S」
ニコン、動画撮影対応のDXフォーマット最上位機「D300S」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR