GfK Japan調べによる、コンパクトデジカメ販売ランキングをまとめた。前回ではパナソニック「LUMIX DMC-FX60」とキヤノン「IXY DIGITAL 930 IS」の首位争いを取りあげたが、今週、トップの座を奪取したのはそのいずれでもなく、オリンパスの「CAMEDIA FE-46」だった。
FE-46は実売1万円以下で販売されているエントリー機だが、光学5倍ズームに自動追尾AF、シーン認識機能など店頭に並ぶ各社製品と比べても十分といえるスペックを誇る。電源は単三形乾電池で、現在は電源に乾電池を利用するモデルは減っているだけに希少価値のある製品といえる。
PMAやCP+といったカメラ系イベントの開催が近づいているせいか、各社より新製品のアナウンスが相次いでいる。先週はペンタックスとパナソニックが新製品を発表、カシオ計算機もタフネスデジカメ“EXILIM G”「EX-G1」の販売開始イベントを行った。興味深いのが全6製品とLUMIXシリーズのラインアップ一新を図ったパナソニックだ。
基本的に既存製品のブラッシュアップといえる品ぞろえだが、「画素数アップ」「レンズが○倍に」といった手法ではなく、それぞれにシリーズ製品の特徴を進化させる方向にシフトしている。
高倍率ズームの「TZ」はGPSを搭載して“旅カメラ”に、スリム&高倍率の「ZX」はAVCHD動画対応、タフネスモデルの「FT」は耐低温をプラスと、それぞれの特徴を生かす方向に強化が図られた。トータルバランスを重視したメインストリームの「FX」がどのような機能強化を果たすかは気になっていたが、その答えは「超解像」だった。
本製品の「超解像技術」では、撮影した画像を解析して「エッジ」「ディティール」「グラデーション」の3種類に分離、それぞれにあわせた処理を行うことで、画一的なシャープネス処理では得られない解像感の向上を実現したという。どのような画像となるかは製品を触ってみないことにはわからないが、興味深いアプローチだ。
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