時期は8月下旬。北京は夏から秋へ移り変わろうとしている時期だが、日中はまだまだ暑い季節だ。天候は快晴。気温は30度ぐらいだった。シグマ「SD15」の長期試用リポート、今回は週末を利用して観光地を巡った。操作感とともにお伝えしたい。
ホテルを出て大通りを会社のある方向へ進み、そのまま通り過ぎて王府井大街という通りを目指す。日差しが強烈で影の出方もかなりシャープになる条件だ。
今回はRAWで撮影し、現像に「SIGMA Photo Pro」を使用しているのだが、露出補正をかける際、トンんだりツブれたりしていても補正で結構粘ってくれることが分かった。このため、筆者はブラケット撮影を用いず、露出優先オートで撮影を続けた。
王府井の北側。徐々に繁華街らしくなってきているが、なぜか人通りが少ないように見える。この理由はすぐに分かるのだが。
日陰側は人でごった返していた。凍らせた水のペットボトルやメロンを切り売りする人たちが往来し、みなそれを買い求めて食べたりしながら天安門を目指す。
王府井に到着し、ISO感度を400に。シャッタースピードをもう少し稼ぎたいならISO800とすべきだと感じたが、ノイズが乗ってしまうと嫌だなと思って400にとどめた。
やや逆光気味での撮影。フードが効いていてフレアが出ていないのが分かる。ただ、持参していたのがズームレンズ用フードだったので、場合によっては光が差し込んでしまう事があった。筆者はこの場合はフード近くに手などをかざしてフレアを防いでいる。
上の写真では飲み物を整理している店主の置くの棚のディテールに着目して現像処理を行った。原色が多用されているような場面では、FOVEONに適しているという気がしてならない。赤を赤らしく、青を青らしく、わざとらしくなく、自然体での色が残せるのだ。
街の人たちはカメラをまったく警戒しない。ぜいたく品をジロジロ見る目はあるのだが、写真やビデオを撮られることについて、まったく不快感を示さないのだ。もちろん、場所によってはとんでもない目にあわされる事もあるので、警察や政府関係施設へはあまりレンズを向けないようにと現地スタッフから口を酸っぱくして言われた。
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