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手軽に使える16倍ズームコンパクト “LUMIX”「DMC-TZ18」(2/3 ページ)

» 2011年05月20日 17時58分 公開
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優秀なおまかせiA

 モードダイヤルでP/S/A/Mといった撮影モードを選択可能なのだが、主な利用層を考えるとシンプルに「おまかせiA」固定でも良かったのではと思う。

 特にそう感じたのが、絞り優先オートでの望遠端撮影時。レンズの望遠端はF5.9だが、設定できるF値はF5.9とF6.3の2つのみなので、設定幅はないに等しい。これはDMC-TZ20でも同じ事が言えるのだが、望遠端だと、どの露出モードでも適正露出の設定幅がほとんどないので、モードダイヤルという付加価値的なスペックをうのみにするとアレ?っという結果となる。シャッタースピードの設定幅が広いこともあり、絞り値の設定幅の狭さが残念である。

 いわゆるオートモードである「おまかせiA」のデキが秀逸なので、基本的にはこのモードで撮影すれば困ることはほぼない。オートマクロも備えるのでマクロモードへの切り替えも不要だ。唯一の弱点は露出補正ができないことか。適正露出を得られなければ、P/A/S/Mやシーンモードに切り替えて撮影する必要がある。

photophotophoto モードダイヤルのシーン(SCN)モードには、29のシーンプログラムが内蔵されている(写真=左)、シーンモード:ピンホール(写真=中)シーンモード:サンドブラスト(写真=右)

 動画撮影はモードダイヤルからの切り替えが必要であるため、最近のデジカメでおなじみの「赤いボタンを押せばいつでも動画撮影」のような快適さがないのは残念に思える。また、撮影と再生のモードをスライド式スイッチで切り替えるのも、好みの分かれるところだろう。

 TZ20の存在もあり、特に旅カメラとしての訴求は行われていないが、「トラベル日付」設定が行える。セットアップメニューから「トラベル日付」を選ぶと、旅行の出発日と帰着日、旅行先の設定メニューがあらわれる。この機能を使用すると「何日目の撮影」なのかや「旅行先」を再生時に確認したり、プリント時に写し込みをして旅の思い出を残すことができる。

 また、Facebookなどのネットワークサービスへ写真・動画をアップするツールも用意されている。アップロードしたい写真や動画を選択した後、SDメモリーカードをPCに差し込むか、USBでカメラを接続し、SDメモリーカードのフォルダにあるツールを実行すれば、ツールが起動してアップロードしてくれる。PCへファイルをコピーする手間をかけず、アップロードが可能だ。

photophotophoto 再生モードのセットアップメニューにWebアップロードが用意されている。アップロードしたい画像を選択し、実行ボタンを押すとSDカードに設定とアップロードプログラムがコピーされる。そのSDカードをPCへ差し込み、ツールを起動すればPCへファイルをコピーせずにアップロードが可能だ
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photophoto 左上からプログラムオート:ノーマル、シーンモード:ハイダイナミック(STD)、シーンモード:ハイダイナミック(ART)、シーンモード:ハイダイナミック(B&W)

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