GfK Japan調べによる、デジタルカメラ販売ランキングをまとめた。デジタル一眼のランキングでは、なんといっても販売が開始されたばかりの最新機種「E-P3」のダブル(ツインレンズキットが8位/レンズキットが10位)ランクインが目を引く。
本ランキングは販売台数を元にした集計であるため比較的低価格のモデル(販売数量の多いモデル)が上位にランクインする傾向が強いが、E-P3の実売想定価格はレンズキットで約10万円、ツインレンズキットで約12万円と他のランクインしているモデルに比べて高価ながら、初登場で2モデルがランクインしている。
E-P3は「E-PL2」や「DMC-GF3」「DMC-GF2」などと同様にマイクロフォーサーズ規格に準拠したデジタルカメラだが、今夏の新製品である「DMC-GF3」や「NEX-C3」などがボディサイズの小型化や撮影時の利便性を強めたのに対して、「世界最速AF」(同社)となる「FAST AF」システムや新型の撮像素子/画像処理エンジン、タッチパネル式有機ELディスプレイなど先進の機能を搭載し、“カメラのとしての純度”を高めたアプローチの製品となる。
E-P3と同時に販売が開始されたレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」からもその方向性は読み取れる。このレンズは“ハイグレードスナップレンズ”と銘打たれており、130グラムの軽量レンズながら非球面レンズ2枚、EDレンズ1枚を含む8群11枚のレンズをバランスよく配置することでF2.0の開放状態からコントラスト/シャープネスの高い画質を実現するほか、従来比50%減の反射率を実現した「ZEROコーティング」によって逆光時でもクリアな描写を可能とする。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0の9万9750円という価格設定はE-PL2やDMC-GF3をファーストカメラとして購入する層からすれば高価に写るが、高い描写力を持つレンズとしては納得できる価格であり、このレベルのレンズを使うならば、カメラボディにもそれなりのパフォーマンスを求めたいところで、そうしたユーザーにはE-P3との組み合わせが魅力的に写ることだろう。
早いもので既に8月に突入し、今夏のカメラボディ新製品はほぼ出そろった状態となった。今夏の新製品であるソニー「NEX-C3」とパナソニック「DMC-GF3」はコンパクトデジカメからのステップアップ層を強く意識したアプローチをとり、既に高い人気を博しているが、E-P3は同じくミレーレスというカテゴリに分類される製品ながら、カメラとしての純度を高めることで人気を博している。この現象はミラーレスタイプの定着を示していると言えそうだ。
順位 | 前回順位 | メーカー | 製品名 |
---|---|---|---|
1位 | 1 | ニコン | D3100 ダブルズームキット |
2位 | 5 | キヤノン | EOS KISS X5 ダブルズームキット |
3位 | 3 | ソニー | NEX-C3D |
4位 | 2 | ソニー | NEX-5D |
5位 | 4 | オリンパス | E-PL2 ダブルズームキット |
6位 | 7 | パナソニック | DMC-GF3 ダブルレンズキット |
7位 | 10 | パナソニック | DMC-GF2 ダブルレンズキット |
8位 | 46 | オリンパス | E-P3 ツインレンズキット |
9位 | 6 | キヤノン | EOS KISS X4 ダブルズームキット |
10位 | 48 | オリンパス | E-P3 レンズキット |
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