ソニーは8月24日、「α77」「NEX-7」などデジタルイメージングの新製品群を発表した。発表されたのは、デジタルカメラ「α77」「α65」「NEX-7」「NEX-5N」とデジタルビデオカメラ「NEX-VG20」、およびAおよびEマウントの交換レンズ、アクセサリーなどだ。発表会には同社 常務執行役員SVP パーソナルイメージング&サウンド事業本部 本部長の高木一朗氏が出席し、デジタルカメラ部門のビジョンを示した。
・有機ELファインダーにフルタイムAF、“革新”を狙う2430万画素ミドルクラス「α77」
・高速レスポンスにタッチパネルの操作性 ソニー「NEX-5N」
・エントリークラスの域を越えた、2430万画素エントリー「α65」
・60p/24p出力対応、表現力を高めたレンズ交換式“ハンディカム”「NEX-VG20」
コンパクトデジカメのサイバーショット以外にも、「α」と「NEX」という2つのデジタルカメラブランドを展開する同社だが、新製品についてはα77とNEX-7をハイアマチュア、α65とNEX-5Nをコンパクトデジカメからのステップアップはもちろん、既存デジタル一眼ユーザーの買い換え、買い増し製品として訴求する考えだ。
また、こうした区分のほか、αシリーズは「既存一眼市場の活性化」、NEXシリーズは「“小型一眼”市場の創造」という役目も果たしたいという。その“小型一眼”について高木氏は「NEXは2年目と始まったばかりで、発展の余地がある領域だと考えている。“小型一眼”が、1000万台の市場規模を持ついわゆる既存のデジタル一眼の規模まで、その市場規模を拡大するようにしたい」と新市場の創造と拡大にリソースを割いていく意向を示した。
現在の市場を顧みるに“小型一眼”はほぼイコール“ミラーレス”を指すことになる。ミラーレス製品はキヤノン、ニコンの2台カメラメーカーの参入していない領域であり、日本に比べて欧米では市場そのものがまだまだ小さい。多くのメーカーが参入することでの競争を期待したい、と高木氏はまず市場そのものの拡大が必要であるという。
「健全なものであるならば、多くのメーカーが参入しての競争は期待したいところであり、ラブコールを送りたい。(競争となれば)ソニーは自社デバイスを武器に戦っていく。市場として大きなものへ成長するとしても、2〜3年はかかるのではないだろうか」(高木氏)
新製品のイメージキャラクターには、引き続き北川景子さんと浅野忠信さんを起用する。NEX-7の印象を尋ねられたふたりは、「かっこいいですよね。男の子なので(笑)こうしたデザインはとても気になります」(浅野さん)、「NEX-C3は女の子向けというイメージがありますけれど、NEX-7は凝縮感がありますね」とコメント。
また、「“一眼”というと難しい印象になるけど、難しいと思わず挑戦してくれたらいいと思います」(北川さん)、「写真というと難しい気がしていたのですが、撮り始めたらその奥深さに夢中になりました。その入り口へ入ってもらえたらうれしいです」(浅野さん)と、それぞれに感じた魅力について話した。
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