QのISO感度はISO125からはじまる。しかも標準レンズはF1.9と明るい。撮像素子が小さいので、背景を少しでもボカしたいときは絞り開放で撮りたいが、快晴下ではシャッタースピードが速すぎて露出オーバーになる。
そんなときの手立てが2つある。この辺がまた凝っているのだ。
ひとつは「電子シャッター」にすること。実は、Qのボディはメカシャッターを持ってない。シャッターは「レンズ側」にあるのだ(低価格なユニークレンズシリーズを除く)。普段はそれでシャッターを切ってるのだが、CMOSの電子シャッターのみでも撮れる設定が用意されている。これをオンにすると、シャッタースピードが最高1/8000秒まで上げられるのだ。
ただし、CMOSセンサーで電子シャッターを使うと、ローリングシャッターゆがみと呼ばれる現象が起きる。
2番目の技は内蔵NDフィルタ。NDフィルタをオンにすると2段分暗くできるので、シャッタースピードは落ちるが、メカシャッターで撮れる。試しにカメラを回転させながら撮ってみた。
まあ無理矢理こんな撮り方をするのもナンだけど。
PENTAX Qにはさまざまな撮影モードがある。カスタムイメージには鮮やかなど普通のカラーのほかに色が派手なポップチューン、日本的な「雅」とか「ほのか」、さらにクロスプロセスまで。この辺は最新のKシリーズと同じだ。さらにデジタルフィルタ。それにHDRなどが加わる。
これらはINFOボタンを押すと出てくるパネルからさっと変更できる。パネル上で機能を選び、電子ダイヤルを回すだけというのはよい。

INFOボタンを押すと、Kシリーズのようにそのときの設定が一覧表示される。十字キーで項目を選んで電子ダイヤルを回すだけで設定変更可能。カスタムイメージ、デジタルフィルタ、HDR、NDフィルタなど主な設定は全部ここでまかなえるのがよい(写真=左)、電子ダイヤルを押さないでOKボタンを押すと詳細設定が可能だ。これはカスタムイメージのクロスプロセスを選んでいるところ。ここで+/-ボタンを押すと詳細設定ができる(写真=右)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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