新年だし、冬だし、温かいものを食べてぬくまろうという趣旨で、冬らしい料理、鍋物(今回は豚しゃぶ)を撮ってみることにした。
でもみんなでおいしい夕飯を食べようって時、いきなり一眼レフが出てくるのは大げさだし、シャッター音も大きい。あんましスマートじゃない。それと、店内は意外と暗いので、高感度に強いカメラの方がいい。ノイズだらけの料理写真って冴えないしね。
てなわけで、おすすめはハイエンドコンデジからミラーレス一眼のあたり。特に液晶モニタが回転するタイプは、席に座ったままアングルを変えられるのでなかなかお勧めだ。
今回は、おいしいものを食べるからカメラを持って行ってきれいに撮りたい、一緒に行くのが仲良しの友達だから気兼ねなくカメラを取り出せる、と、そういうシチュエーションを想定しよう。
取引先の人と高級料亭で大事な話をするんだけど、そんなとこめったにないからどうしても記念に料理を撮りたい……ってシチュエーションはあまりないしね、というか、あっても普通そういうときはカメラなんて取り出しません。
で、最初にお店の外観を撮る。これはウォーミングアップ。夜なら夜景モードで。広角側で、お店に近づきすぎないうちに撮る。近づきすぎると撮りづらい。
今回は六本木にある豚しゃぶ屋、「豚組[しゃぶ庵]」さんに撮影の許可をもらって行ってみたのである。
お店に入ったら照明を確認。白熱灯系だったら、真っ白なものをまず撮ってみる。白いものが白く撮れているかのチェックである。最近は白熱灯系のほんのりした赤みは消し去らないオートホワイトバランスが主流だが(これはもうカメラによりけり)、料理の場合、白いお皿は白く、料理もそれ本来の色で撮りたいもの。
だから、白いものが白く撮れてなければ、白く撮れるようにホワイトバランスのカスタム設定を行う。
料理が出る前にこんなものも。楽しそうなら撮っておくべし。
コース料理ならメニューも撮っておくとよし(今回は撮り忘れましたすみません)。
そんなこんなで料理が出てくるので撮ろう。
一番大事なのは、内蔵ストロボを使わないこと。光の当たり方が不自然になるし、器に光が入り込んだりするしであまりよいことはない。多少ISO感度を上げてでも内蔵ストロボはオフ。さらに露出補正はプラスで。
明るめに撮った方が美味しそうに見えたりするのだ。で、いい感じに中身が見えるように撮影アングルや器の角度を調整して撮る。器全体が入らなくてもOK。白い器だとよけい露出補正は大事だ。
もうひとつ、光の位置も注意すること。特にこういう深い器の場合は、テーブル上のどこに置くかで光の当たり方が変わる。最悪なのは座ってる頭の後ろあたりに照明があって料理を撮ろうとする影が落ちちゃうというケース。これは自分が少しずれるとか、お皿の位置をちょっと動かす等で対応するしかない。
あと、こういう手もある。
こういうときも影に気をつけて。
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