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デジタル技術で“デジ一眼の楽しみ”を手軽に ソニー「α57」(3/4 ページ)

» 2012年04月27日 18時56分 公開
[mi2_303,ITmedia]

 もうひとつの超解像を使った機能は、シンプルな超解像ズーム機能。背面の右上に設けられた「ZOOM」ボタンを押し、コントロールボタンの上下で倍率を変更する。倍率は1.4倍、2倍まで拡大可能で、キットレンズである「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM」でも35ミリ換算165ミリ相当の望遠撮影、ダブルズームキットに付属する「DT 55-200mm F4-5.6 SAM」であれば600ミリ相当の望遠撮影が楽しめる。

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photophotophoto 左上から「DT 55-200mm F4-5.6 SAM」の55mm側、200mm側、超解像ズーム1.4倍、2倍、デジタルーズム併用による約1200mm相当の写真

 そのほかの機能として、センサー出力を1.4倍でトリミング(撮影画像は約840万画素)してAF連動秒間12コマ連写を実現する「テレコン高速連写」機能が搭載されている。1.4倍分の被写体に迫った迫力のある撮影が可能というキャッチフレーズが的を射ていて、なるほどハードウェアと機能を上手く盛り込んでいるなと関心する。秒間10コマ連続撮影機能は以前から搭載されていたが、AF連動の秒間12コマの連写撮影はプロ仕様のカメラでも数少ない。

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photophotophoto 秒間12コマのテレコン高速連写モード。シャッターを押し始めて21枚まで連続で撮影でき、以降はバッファ解放のタイミングでの連写となった

 12コマの連写中にEVFや背面液晶が暗くなることはないため、被写体を追い続けるることが容易だ。連写中のAFについて、撮影画像を見るとピントが極端に抜けるということはないのだが全体的に甘く感じる。どうやらシャッタースピードが1/1000秒となるようISO感度で調整しているため、感度がISO250やISO320となり、ノイズリダクションが働いているものだと思われる。

 オートポートレートフレーミングや超解像ズーム、テレコン高速連写機能は、ちょっと変わった写真を撮るためのツールとして面白い機能だと思う。

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