子どもというのは昔からカメラが好きなもので、デジカメ時代になると撮ったものをその場で見られるからますます拍車がかかり、1枚撮るたびにこっちにやってきてモニタをのぞき込んだり、ちょっと貸して!といって持って行ったり。
どこかにぶつけたり、置き忘れたりしやしないかと親はハラハラしたりするんだけれども、カメラを持って遊んでる子どもって実に楽しそうなのである。1枚撮ってはわざわざ見せに来たりする。おもしろいもんである。
そんなシチュエーションに最適、ってカメラがニコンから出たのだ。こども専用カメラ、というわけではないんだろうけど、見れば見るほどそこをメインターゲットにしているとしか思えない。
それが「COOLPIX S30」(以下S30)である。
子ども(そうだな、6〜10歳くらい)の誕生日プレゼントや、小学校の入学祝いに最適なデジカメとは何かを考えると面白い。
頑丈であること。子どもであるからして、どうしても落としたりぶつけたりは避けられない。覚悟の必要がある。その点S30は頑丈である。80センチの落下に耐えられる耐衝撃性能を持っているし、角が全部丸くなっていてぶつけたりぶつけられたりしても一点に衝撃が集中しない。本格的なアウトドアカメラとしては心許ないが、日常生活耐衝撃と思えば十分だろう。
ストラップが両吊りであること。カメラは置き忘れが日常茶飯事なので首からぶら下げておくのが一番無くしにくいし、ぶつけにくい。S30は両吊り可能である。
防水であること。子どもは「機械は往々にして水に弱い」ことを理解してないので雨の中でも公園の噴水でも気にせず使う。だから防水だと安心である。S30は3メートル防水。ダイビングには無理でも、子どもが遊ぶ範囲であれば十二分な性能だ。
ボタンが大きくて操作が簡単なこと。モードダイヤルは間違って回しやすいのでよくない。その点、S30は常識にとらわれないきれいなボタンレイアウトで、左に動画、右に静止画、中央に電源と間違えようがないくらい大きなボタンが並んでるし、ダイヤルもないのだ。
安いこと。おもちゃ的に乱暴に扱えるのが魅力なわけで、高機能で高価格なものは求められない。むしろ買いやすい価格である方がいい。S30は実売が1万円前後と安いのがいい。
運用が簡単であること。子どもがメインに使うならできるだけ運用も楽な方がいい。S30のバッテリーは単三形乾電池2本。アルカリ乾電池ならどこででも手に入るし、普段はエネループなどのニッケル水素充電池を使えば長期的な出費も抑えられる。メディアの着脱はしづらいが、まあメディアは入れっぱなしにして、パソコンに吸い上げたいときはUSBケーブルを使うのがいいだろう。
というわけなのだ。
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