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» 2012年05月08日 10時35分 公開

“子どもと遊べる”楽しい防水カメラ 「COOLPIX S30」 (2/3)

[荻窪圭,ITmedia]

子ども利用を想定? 独特な操作インタフェース

 S30は防水カメラなのでレンズは飛び出さない。かといって屈曲光学系ではなく、よく見ると、内部でレンズが沈胴してるのが分かる。薄型の沈胴式ズームレンズが中に入っているのだ。その分、厚みがあるのだが、コスト的にはこの方がいいのだろう。

photophoto 電源を入れると、保護ガラスの奥でレンズが出入りしているのが分かる

 そのレンズは光学3倍で35ミリ換算29.1〜87.3ミリ相当。ズーミングは背面にある十字キーの上下で行う。撮像素子は1/3型の有効1010万画素CCD。ケータイでよく使われる一般的なコンデジより一回り小さなサイズだ。

 クオリティについてはまあ、AF速度やオートホワイトバランスの精度、高感度時の画質は正直なところあまり褒められたものではなく、COOLPIXの上位モデルと比べてはいけない。デキのいいスマートフォンに負けるレベルではあるのだが、そこはもうそういうカメラと割り切るのがいい。

 操作系はかなり独特だ。普通のデジカメとはちょっと違う。ディスプレイ右の十字キーにはセンターボタン(決定ボタン)がない。その代わりディスプレイの左へ縦に4つ、ボタンがならんでいて、それが画面左に表示されるアイコンに対応し、押したらダイレクトに反応するのだ。子ども向けの電子玩具っぽいものを想定したUIなのかもしれない。

photo 撮影画面。ディスプレイ左の4つのボタンに対応するアイコンが並んでいる
photo ディスプレイ左のボタンのどれかを押すとメニュー画面になる。ここで上下のキーを押すとページ切り替え。項目の実行は左の4つのボタンで。慣れるまではとまどうけど、子どもにはこの方がわかりやすいかもしれない

 4つのどれかを押すとメニューになり、リストが4つ並び、対応する左のボタンを押すと次に進むのである。メニューが数ページに渡るときは、十字キーの上下でスクロールさせる。

 基本は上から「色を変える」(要するに露出補正やホワイトバランス、彩度調整)「写真をかざる」(要するにフレーム付撮影)「シーンを選ぶ」「音を変える」の4つ。

photophotophoto 「色を変える」は十字キーを使って、露出補正、彩度、色合いをコントロール。OKで実行(写真=左)、写真をかざる、では様々なフレームを。ただ、写真の両側に花だけがあしらわれると思いきや、実は白い帯も一緒にはいるのであった、というのはイマドキないだろう(写真=中、右)

 2ページ目にはフラッシュのオンオフ、セルフタイマー、画像サイズ、動画AFの4項目があるが、撮影機能としてはそれだけ。ISO感度はオートのみ。3ページ目にはセットアップがあり、電子式手ブレ補正のオンオフができる。

 「シーン」にはいわゆる「シーンモード」に加えて、「好きな色を残す」(実にわかりやすい表現でいい。ワンポイントカラー)、「ふんわりとる」(中央部以外をボカす)、「ミニチュア風にとる」などが用意されている。撮影機能はこれだけと思っていいぐらいシンプル。もうちょっと遊び系撮影機能が充実しててもよかったかな。動画は720pのHD動画で.AVIファイルで記録される。

photophotophoto 「シーンを選ぶ」はシーンモードやデジタルエフェクト。このように多くの項目が用意されている。「観察写真を撮る」はインターバル撮影。あとは書いてある通りの内容だ

 再生時はひとつ面白い機能が使える。

 それは「メッセージ交換」で、写真に音声で電源を追加して、それを聞いて返事をして、というもの。といっても音声付き写真を他のデバイスに送信するなんて芸当はなく、カメラを相手に渡して再生してもらってそれに録音してもらって、という使い方を想定してると思う。

photophotophoto 再生時のメニュー。上から3番目が「伝言メッセージ」機能(写真=左)、録画ボタンを押しながらしゃべると、20秒までの音声メッセージをつけることができる(写真=中、右)

 というわけで、普通に「デジカメ」として評価するとかなり無理があるから安いアウトドアデジカメが欲しい、という人には勧めないけれども、「子どもがデジカメを欲しがってるんだけどすぐ壊しちゃいそうで」って人や「子どもと一緒に遊べるデジカメが欲しい」って人には明らかにこれがイチオシでしょう。

 こういうコンセプトはアリだと思う。

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