ペンタックスは9月11日、レンズ交換式デジタルカメラ「PENTAX Q10」を10月中旬より販売開始する発表した。ボディのみの「ボディキット」、「PENTAX-02 STANDARD ZOOM」が付属するズームレンズキット、あわせて発表された新レンズ「PENTAX-06 TELEPHOTO ZOOM」も付属するダブルズームキットが用意され、いずれも価格はオープン。実売想定価格はボディキットが3万円台半ば、ズームレンズキットが5万円前後、ダブルズームキットが7万円前後。ダブルズームキットに付属する「PENTAX-06 TELEPHOTO ZOOM」は35ミリ換算83〜249ミリ相当 全域F2.8の望遠ズームレンズだ。
新製品は世界最小最軽量のレンズ交換式デジカメとして登場した「PENTAX Q」をベースに、新型の裏面照射型CMOSセンサーを搭載、また、AFアルゴリズムにも改良を加えるなど基本性能を高めた。センサーは仕様上こそPENTAX Qと同一となる1/2.3型 有効1240万画素だが、解像感や階調表現性を向上させたほか、高感度撮影時のノイズ低減を実現した。
AFについては新センサーとアルゴリズム改良、AF補助光機能の搭載によって暗所や望遠撮影時のピントあわせを高速化したほか、最大12人の顔を検出し、主要被写体を判断してピントを合わせる顔検出AFも搭載している。
9つの写真表現をプリセットした「スマートエフェクト」やカスタムイメージ機能などを割り当てられるボディ前面の「クイックダイヤル」を初めとした外観デザインは「Q」を踏襲するが、一部に見直しが加えられ、また、新形状のグリップを設けることでホールド性を高めている。ボディカラーはブラック、シルバー、レッドの3色展開となっている。
撮影時に適用できるカスタムイメージは9種類、デジタルフィルターは11種類(再生時適用のみを含めると19種類)が用意されており、ほかにはピント位置や被写体との距離などをカメラが自動的に判断して被写体を浮き立つように撮影する「ボケコントロール」機能も搭載されている。ボケコントロールは撮影モードダイヤル「BC」から利用できる。
センサーシフト式の手ブレ補正機能「SR」やセンサーを超音波振動させることでゴミを除去する「DRII」も用意されており、高速連写/画像重ね合わせによるHDR撮影機能や1920×1080ピクセル/30fpsのフルハイビジョン動画撮影機能も備える。連写は最高約5コマ/秒(連続5コマ)だ。
3型/約46万画素の背面液晶は広視野角タイプで、本体にはガイドナンバー7(ISO200・m)のポップアップ式ストロボも内蔵する。記録メディアはSDメモリーカード(SDHC/SDXC対応)。センサーの省電力化などにより、撮影可能枚数はQの約250枚から約270枚に増加している(ストロボ発光なし、CIPA規格準拠測定条件)。本体サイズは約102(幅)×58(高さ)×33.5(奥行き)ミリ、約200グラム(電池、SDカード含む)。
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