オリンパスは9月17日、マイクロフォーサーズ規格に準拠したデジタルカメラ「OLYMPUS PEN Lite E-PL5」を10月上旬より販売開始すると発表した。ボディ単体(受注販売)、「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」をセットしたレンズキット、「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6R」もセットしたダブルズームキットが用意され、価格はいずれもオープン。実売想定価格はボディ単体が7万円前後、レンズキットが8万円前後、ダブルズームキットが10万5000円前後。
昨年6月に発表された「OLYMPUS PEN Lite E-PL3」の後継製品。チルト式液晶を搭載した小型ボディは変わらずに同社マイクロフォーサーズ機のフラグシップである「OM-D E-M5」と同様の有効1605万画素 4/3型 ハイスピードLive MOSセンサーと画像処理エンジン「TruePic VI」を搭載、また、「OLYMPUS PEN E-P3」のような着脱式グリップを搭載し、シリーズ製品の特徴的な要素を1台にまとめ上げた。
センサーの高速駆動などで実現される高速AFシステム「FAST AF」もOM-Dと同様に備えるほか、静電容量式の背面液晶にふれるだけで撮影できる「タッチAFシャッター」も利用できる。背面液晶のサイズは3型(46万画素 アスペクト比16:9)で、上方向約170度、下方向約65度に可動範囲がE-PL3より広められ、自分撮りも手軽に楽しめる。ボディ内手ブレ補正も引き続き搭載されている。
AFエリアは35点エリアAF、グループターゲットAF、標準シングルターゲットAFに加え、フォーカスエリア面積を小さくすることで、よりピンポイントでのピント合わせを狙える「スモールシングルターゲットAF」が用意された。また、常時フォーカスを続けるフルタイムAFや、被写体の奥行き方向の動きも追従する3DトラッキングAFも利用できる。連写は最大8コマ/秒で、AF追従時にも最大約3.7コマ/秒を維持する。
人気のアートフィルターには新たに、輪郭を大幅に削除し淡い色彩をにじませる「ウォーターカラー」を用意(効きによってI/IIあり)した。既存の「ポップアート(I/II)」「ファンタジックフォーカス」「デイドリーム(I/II)」「ライトトーン」「ラフモノクローム(I/II)」「トイフォト(I/II)」「クロスプロセス(I/II)」「ジェントルセピア」「ジオラマ」「ドラマチックトーン」「リーニュクレール(I/II)」とあわせて全12種類のフィルターが利用できる。
枠の付加や周辺光量減などの効果を付け加えることができる「アートエフェクト」も既存製品から拡張されており、1回のシャッターで複数のアートフィルターを適用するアートフィルターブラケット撮影機能を利用すれば、手軽に多彩な表現を楽しむことができる。
動画撮影は記録形式をAVCHD/MotionJPEGの2方式から選択でき、AVCHD時の画像サイズは1920×1080ピクセルもしくは1280×720ピクセル、MotionJPEG時の画像サイズは1280×720ピクセルもしくは640×480ピクセルとなる。音声はいずれもリニアPCM録音。動画用のエフェクトとしては、新たに自然なフェード効果を付加する「アートフェード」を利用できる。
カメラ本体にストロボは内蔵しないが、パッケージにはガイドナンバー10(ISO200・m)の小型ストロボ「FL-LM1」が同梱される。ワイヤレスコントロール機能も用意されており、FL-300Rなど対応する外部ストロボを制御できる。本体サイズは110.5(幅)×63.7(高さ)×38.2(奥行き)ミリ、約325グラム(付属充電池、バッテリー含む)。カラーはシルバー、ブラック、ホワイトの3色を用意する。
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