パナソニックが9月に発売する「DMC-GX7」は2011年冬に登場した「DMC-GX1」以来久々となる、レンジファインダーカメラ風のスクウェアなデザインを採用した製品だ。新型センサーや新エンジンの搭載で“ミラーレス最高級画質”をうたうその画質に注目したいところだが、まずは外観を中心に紹介する。
そのフォルムは前述したよう、「DMC-GX1」に通じる四角いボディにしっかりとしたグリップという基本デザインを踏襲しており、外観からGX1の系譜に連なる製品であることが伝わってくる。本体サイズは122.6(幅)×70.7(高さ)×54.6(奥行き)ミリとGX1に比べると厚みが増しているが(GX1は116.3×67.8×39.4ミリ)、大型グリップの採用もあってホールド感は良好、重量バランスも悪くない。
GX1との比較でさらに言えば、バッチやボタンに至る部分までの色味の数が抑えられ、よりシックな印象になったことも触れておくべきだろう。「LUMIX」「GX7」「L」など各所のバッチはホワイトもしくはガンメタリックに近い色彩のシルバーとなっており、背面各ボタンの印刷もホワイトに統一されている。
ボディはマグネシウム合金製で、軍艦部のモードダイヤルとシャッターボタン一体型の前ダイヤルはアルミの削りだしとなる。GX1では撮影モードダイヤルがホットシューに近い部分に、シャッターボタンがその外側に配置されていたが、GX7では逆となり、また、押すだけでフルオート撮影モードになる「おまかせiA」ボタンは廃止され(撮影モードダイヤルに組み込まれている)、本製品の位置づけを示している。
背面にはチルト式液晶を搭載し、Fn1〜4までの豊富なファンクションボタンも用意する。AF/AEロックボタンはAF/MFの切り替えレバーと一体型になり、グリップしたままでの操作性を高めている。ちなみにグリップはこうした四角いタイプのミラーレスカメラのなかでもかなり大きめで、バッテリーボックスは斜めにレイアウトされている。
本製品最大の特徴といえるのが、276万画素相当の液晶パネルを搭載するEVF。写真の機体は試作機のためEVFの色味などについての言及は避けるが、色再現性を重視するために有機ELではなく、あえて液晶を搭載し、Adobe RGB 100%の色域を実現するというので期待が持てる。このEVFは接眼部分が上方向へ動くチルト機構も備えており、ローアングルでの撮影も容易だ。もちろんアイセンサーも備えている。
搭載する撮像素子は新開発の4/3型 有効1600万画素 Live Mosセンサーで、半導体微細プロセス技術によるフォトダイオードの拡大などで高感度特性を高めている。常用ISO感度は最高ISO25600だ。外観からは分からないが、「MEGA O.I.S」と同等の効果を得られるセンサーシフト式の手ブレ補正機構を搭載しており、手ブレ補正のないレンズでも利用時に手ブレ補正の恩恵を受けられるのも大きな特徴といえる。
内蔵する手ブレ補正機構はレンズ側の手ブレ補正機構と排他利用となり、また、ボディ側の手ブレ補正機構を利用する際、レンズについてはMEGA O.I.S相当の効果が得られるのは焦点距離100ミリまで(35ミリ換算)となり、それ以上の焦点距離のレンズを装着すると効果が減衰する。なお、動画撮影時にはボディ側補正機能は利用不可となる
メニュー画面構成はフラグシップ機「DMC-GH3」に類似しており、操作には十時キーのほか、タッチパネルも併用できる。Fnキーが豊富に用意されているので、操作のカスタマイズも細部まで行える。
実写を含めた製品レビューは後日掲載する。
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