今日から始めるデジカメ撮影術
第168回 個性あるポートレートと光の関係(1/3 ページ)
個性的なポートレートを
秋になったし、行楽のシーズンだし、気候もいいし、というわけでこういうときこそポートレートを。
行楽地に行ってきれいな観光地ポートレートもいいけど、そこの場所や光を利用して凝ったポートレートも撮ってみたい。同じ場所で同じ人を撮っても、ちょっとしたことで写りが全然違うということ、「この場所ではこう撮ったら似合いそう」と思ったらぜひ挑戦してみること。そんな話。
広角と望遠の使い分け
人を撮るとき一番楽しいのはレンズ選び。画角によって顔が全然変わるから。
12ミリ(カメラがマイクロフォーサーズなので24ミリ相当)の広角で撮るとこんな風にぐわんと遠近が強調されてゆがんで写る。中心部がぐわんと前にでてきてる感じ。
続いて中望遠にしてみる。45ミリ(90ミリ相当)の中望遠にすると顔かたちのバランスがぐっとよくなる。極めて自然な感じ。背景も整理されるので普通にふわっとしたポートレートを撮るのに向いてる。
さらに望遠にするとどうなるか。
レンズの焦点距離を175ミリ(350ミリ相当)にすると顔がかなりフラットな感じに。鼻や髪の毛やおでこをみると写りが全然違う。
同じ人には見えないくらい変わるのが面白い。
ではここで奮発してフルサイズの一眼レフにカメラを変えてみよう。
70-200mm F2.8というけっこう重くて高価なレンズの登場。フルサイズだと描写がすごく柔らかくなり、背景のボケもでかい。ふわんほわんという感じ。
広角は人を撮るのに向かないか、というとそんなことはない。ぐぐっと寄り過ぎると極端な描写になるというだけで、広角でも顔を少し遠目で中心におけば極端な凹凸はなくなる。そして、広角は背景が広く写るという特徴を生かしてやるといい
背景の森がぐぐっと上に向かってすぼまる感じを狙ってみた。広角は遠近感が強調されるのでこういう撮り方ができるのだ。F8まで絞り込んで背景の森を少しクッキリさせてみた。
望遠は逆に大きくボケる。背景も前景もボケる上に写る範囲が狭いので、ほわんとした「キレイ」な写真を撮るのにいい。
秋らしくコスモスを手前にいれてみた。
とにかく前後を大きくボカしてふわんとした写真を撮りたいときは、明るい望遠レンズに限る。ちなみに同じレンズでカメラをAPS-C機に変えて撮るとこうなる。
いわゆる「一眼レフっぽい」写真のできあがり。
手ごろなレンズで背景が大きくボケてる、一眼レフっぽいポートレートを撮りたいときは、50ミリのレンズがいい。広角すぎず望遠すぎず、近すぎず離れすぎずという適度な距離で背景が大きくボケたポートレートが撮れる。絞り優先AEにして絞りを開放にし、プラスの露出補正をかけて、柔らかい印象にするときは陽射しが直接顔に当たらない場所を見つけて撮る。
そうすれば、休憩時間にスマホを見てるだけの写真でもこんな風にふわっと撮れるのである。
背景がボケてふわっとしたポートレートを撮りたいなら、もう、50ミリとか85ミリの明るい単焦点レンズが欠かせない。このあたりなら価格も大きさも手ごろだから。マイクロフォーサーズ系なら45ミリ/F1.8あたりが安くておすすめ。
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