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取り巻くすべてを撮影する全天球カメラ「RICOH THETA」で遊ぼう(4/4 ページ)

» 2013年11月07日 17時45分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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iPhoneから撮ってみる

 続いてiPhoneからリモート撮影してみる。THETA本体を離しておくことで、より自由なパノラマ撮影が可能になるのだ。

 今回はTHETAをミニ三脚(マンフロットのPixi)にセットして適当なところに置き、iPhoneのから撮影してみた。THETAは基本的にフルオートだが、アプリから撮影するときは露出補正だけできる。まあ、プレビュー画像はないので1枚撮って、暗いな、と思ったら調整して撮り直すという感じ。

photo 撮影風景。今回はこんな風に撮ってみた。左手にiPhoneを持ち、THETAをリモートで撮る

 iPhoneからリモート撮影すると、撮影直後にデータがiPhoneに転送されてその場で再生でき(ただし、数秒以上待つ)、加えて写真に位置情報がつく。で、撮ったのがこれ(https://theta360.com/s/gi)。

photo 撮影風景を反対側から見るとこんななのだ

 今回は分かりやすく見せるために自分も写っているけど、Wi-Fiなので、自分が写りたくないときは、どこかTHETAから見えないところに隠れてスマホで撮ればいい。撮影者がいない空間だけのパノラマも簡単に撮れる。

 THETAは解像度があまり高くないので、実はこういう屋外よりも、狭い場所で撮った方が面白い。例えば電話ボックス(http://theta360.com/s/gj)

photo 電話ボックスにTHETAだけを置いてリモートで撮ってみた
photo 電話ボックス内パノラマ

 お店の中もよい。友だちのお店にお願いしてお客さんがいないときに撮らせてもらった。お店は谷中にある手作りブックカバーなどのお店「旅するミシン店」(土日だけ営業) パノラマはこちらhttps://theta360.com/s/gG

photo

 THETAは非常に細くて小さいので、普段、人が入れない場所にでも潜り込ませることができるから、非日常的なパノラマも撮れて面白い。人が大勢いたらみんなでTHETAを囲んで、360度記念撮影なんてのも楽しそうだ。

今はできることも少ないがTHETAはまだまだ発展しそう

 THETAをざっと使ってみて「これは面白い」と感じたシチュエーションは2点。

 ひとつは日常の何気ないワンショット。全天球パノラマというとどうしてもイベントやランドマークを記録する用途が思い浮かぶけれども、THETAは逆に日常の一瞬を気軽に記録していくのに向いてる。何気ない日常の一瞬が空間ごと切り取られる面白さは他のカメラでは味わえない。

 もうひとつは非日常的なワンショット。人が入れない場所からの視点って新鮮で面白いのだ。これはもうアイデア次第で、今までにはない視点で空間を楽しめる。

 残念なのは、THETAの公開方法や閲覧方法が限られていること。たとえば今回のサンプルも、Webサイトに直接埋め込めないので、THETA360のサイトへ飛んでもらうことになる。パソコン用のソフトも機能が非常に少なくて不満がある。

 ただこれについては、出たばかりの製品であり、今後の展開もいろいろ考えているようなので、心配はしてない。いずれWebページに埋め込めるようになったりもうちょっと凝った撮影ができるようになったりしていくはずだ。

 カメラが小さい分、クオリティは高くないが、それ以上に全天球パノラマを気軽に撮って気軽に鑑賞して気軽に公開できる意義は大きい。iPhoneとTHETAの組み合わせは新しい面白さに満ちているのだ。

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