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万能感の高い 1/1.7型 搭載機の最高峰――オリンパス「STYLUS 1」(2/5 ページ)

» 2013年12月02日 11時36分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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高速なAFと軽快な使い勝手

 STYLUS 1はハイエンド機らしく操作系も凝っている。基本的にはXZ-2を継承しつつOM-Dのテイストも加えたという感じ。

photo 上面から。左肩にモードダイヤル、右側に電子ダイヤルとシャッターと電源とズームレバーなどがある

 ダイヤルはレンズ周りのコントロールリングと上面の電子ダイヤルの2つ。リングとダイヤルは絞り(あるいはシャッタースピード)と露出補正で使う。さらにボディ前面のレバーを倒すとリングのクリック感がなくなって滑らかな動きになり、フォーカスリングへと変身する。グリップしたままレバーひとつでMFモードに切り替わるのは使いやすく、コンデジでもっともMFを使いやすいカメラといっていい。

photophoto レンズの左下にレバーとFn2ボタンがある。レバーを倒すとリングのクリックがはずれて滑らかになり、MFモードに切り替わる(写真=左)、レンズの反対側にはズームレバーがある。ズームレバーが2カ所についており、好みの方を使えるのだ(写真=右)

 AFは非常に高速。体感的にはXZ-2の倍くらい速くなったんじゃないかと感じる。これは素晴らしい。速いかわり、被写体が小さいとピントが後ろに抜けてしまうことがある。そういうときはさっとMFに切り替えて合わせ直せばいい。

 カスタマイズできるキーは前面のFn2と上面のFn1の2つ。Fn2には複数の機能を割り当ててボタンを押すたびに切り替わるという方式だ。

 撮影時のメニューは画面全体に項目が広がる「スーパーコンパネ」と画面右に項目が縦に並ぶ通常のコントロールメニューの2つを切り替えて使える。このあたりはPENやOM-Dと同じだ。

photophoto OKボタンを押したときの表示はこの2つから選べる(両方を表示できるようにしてINFOボタンで切り替えることもできる)。スーパーコンパネモード(左写真)の方が細かい設定が可能で、トーンカーブの設定も可能

 ユニークなのは電子水準器。従来通りの画面下と右に目立たないようバーで表示する方式に加え、新しく「3D水準器」表示を搭載。前後の傾きを3D表示された円盤で見せてくれるため感覚的に対応できる。

 面白いのはカメラを真上や真下に向けたとき。ある程度以上傾けると表示が切り替わり、丸いボールが中央にくるよう調節するデザインになるのだ。真上や真下をまっすぐに撮るのはなかなか難しいわけで、これは有難いアイデアだ。

photo デザートの皿を真上から取ってみた。モニタをチルトさせ、水準器を見ながら調節できるので、きちんと真下を向いた写真を撮れる。真上や真下はけっこう難しいのでこの機能はよい 28mm相当 1/30秒 F2.8 ISO250 iAUTO
photophoto 電子水準器を3D表示に。水平になるとインジケータが緑色になる(写真=左)、少し下を向けた状態。中央の円盤が水平を表すのでどう傾ければ水平になるのかが直感的に分かってよい(写真=右)
photo カメラをある程度以上、上か下に向けると水準器の表示が切り替わる。白い点を中央に合わせると緑色になる(この例ではほんのちょっとズレている)。アナログな水準器らしい動きだ

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