毎年2月は寒暖が激しいもので、春先のように暖かかったり大雪が降ったりするもので、こういうときはぬくぬくと室内で写真を撮ろうという話。
いわゆる「テーブルフォト」。テーブルの上で撮るような写真と思ってもらえればOKだ。パンが上手に焼けたからきれいに撮って公開したいとか、お気に入りの小物をきれいに撮りたいとか、とりあえず何でもいいからタイトルの背景につけるカッコいい写真が欲しいとか、いろいろあるわけで、室内撮りの話をしようと思う。
室内で撮るのだから、部屋の照明を全部付けて明るくして撮ろう、というのはだいたいよくない結果になる。
大事なのは「光の種類を統一する」こと。外光だけだとちょっと暗いから部屋の明かりも付けようというのもよくない。例えば、こんな風になる。
真っ白なBluetoothスピーカーを正面から撮ってみたんだけど、左上が少し赤っぽくて右側が少し青っぽい。
なぜそうなったかというと、左上の照明は「電球色」、右上の照明が「昼白色」なのだ。照明の種類が違うと色が違うわけで、いくらカメラのオートホワイトバランスが優秀でも光の色は2色になっちゃう。これはよくない。
蛍光灯やLED電球とひとくちにいっても、電灯の色はだいたい「白色(電球色)」「昼白色」「昼光色」と3種類用意されてるのでこれが混在するとよくないのだ。
ひとつだけならカメラのホワイトバランス機能が頑張ってくれる。次の写真は電球色の照明だけで撮ったものだけど、1枚目の写真に比べると赤みが出てない。照明が一種類だけだとカメラのオートホワイトバランスが対応してくれたのだ。
一番のお勧めは「外光」。昼間の明るい部屋が一番いい。直射日光がぐわっと入っていると陰影が強くなりすぎるので、そのときはレースのカーテンを使ったり、テーブルを少し窓から遠ざけたり、逆に曇ってるときは近づけたりしてみるといい。
撮影する場所を決めたら、次は光の方向。
窓を左に見るか右に見るか順光か逆光か。こういうときは試してみるのが一番いい。そこで、窓が2面にある部屋で何パターンか試してみた。
3番目のが順光に近い状態だが、手前側から全体に光が当たってるので立体感に欠けてる。横や斜め後ろから光が当たった方が立体感が出る。
照明を足さないと光が弱い、ってのは気にしなくていい。三脚を使うのだ。ミニ三脚でも何でもいいので三脚は欠かせない。そうすればISO感度を上げないで撮れる。シャッタースピードを遅くできる。相手は静物なのだから、被写体ブレの心配もないし。
もうひとつ、光が片方から差してて影が強いな、と思ったら、反対側に白い紙をおく。ボール紙でもカレンダーの裏でも適当な白い板でいい。今回はこんな感じ。
撮るときはライブビューを使うのがお勧め。何しろ楽チン。さらに、スマホでリモート撮影ができたりするともっと楽。いちいちカメラの裏に回らなくても構図をチェックしたり撮影したりできるから。
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