というわけで、他の作例も。まずは広角端で青空。基本的にフルオートで、自動HDRなどはオフにして撮影。
G7 XはF4。他の2機種はF5.6。G7Xが一番シャープだがシャープネスが強いかなという気がする。周辺部の画質はLX100がなかなかよい。
続いて紅葉を何点か。まずは赤い門の前で紅葉。曇天で暗い日。
この3枚はちょっと面白い。RX100 IIIは1/30秒ながらF2.8。G7 Xは多少ISO感度を上げてでもF3.5に絞ってる。LX100は1/125秒とシャッタースピードは速めで絞り開放。全体にLX100は絞りを開き気味に撮るようで、ピントが浅めの背景がぼける写真をメインに撮りたいならLX100でiAモードが楽でいいかも。RX100 IIIは全体に、もうちょっとシャッタースピードを落とさないでいてくれるといいな、ということが多かった。G7 Xは少し明るめの露出になることが多いかな。
紅葉をもう1枚。
フルオート時は被写体を見て、被写体が動いていると判断したらシャッタースピードを速くするというアルゴリズムを持っている。G7XとLX100のシャッタースピードが速いのはそのせいだろう。
このシーン、実は3機種の差が出た。AFである。
G7 Xはなかなか葉っぱにピントが合わず、何度か背景に抜けてしまった。LX100もちょっと抜けたカットがあった。RX100 IIIは一発で合った。AF速度はLX100が一番高速だが、マクロ時など近距離撮影時はちょっと注意。G7XのAFはちょっと心もとないという印象だ。
お次は料理を。
LX100は料理と認識して自動的に料理モードに切り替わった。
お次はポートレート。
LX100がF5まで絞ったのはちょっとナゾ。どれも顔認識をしており、自動的にポートレートモードになっております。肌色の出方は各社の特徴が出てる。ソニーは白っぽいし、キヤノンは少し黄色っぽいし、パナソニックは少し赤みが差してる。この辺はお好みで。
同じくポートレートを絞り優先AEで絞り開放にし、顔認識AFで撮影。
RX100 IIIだけコントラストが高いのはカメラのせいというよりは、天候のせいと思ってください。太陽が微妙に出たり隠れたりしていたもので。
夜景も比較してみた。まずはフルオートで手持ち。
夜景と判断して露出を抑えめにしたのがパナソニック。シャッタースピードをぐっと遅めにしてきたのがソニーという結果に。
最後に高感度チェック用作例をISO3200とISO6400の2つ(だいたいその辺を境に画質がぐっと落ちてくるので)。絞りはどれもF5.6で統一して絞り優先AEで撮っている。
いちいち開いてみるのがめんどくさいという人のために、等倍表示した部分カットを並べたものもどうぞ。
等倍にすると画素数が少ないLX100だけちょっと表示が小さくなるがそこはそれとして。
全体として、RX100 IIIは全体によくまとまってるけど、斜めを向いているときなど顔を見付けないことがあった。プレミアムオート時にもうちょっとシャッタースピードを速めに保ってほしい気もする。
G7 Xはシャープネスがやや強めでくっきりした絵。広角時に周辺画質の劣化が他の2モデルに比べて大きい、明るめに撮れることが多い、近距離でAFを外すことがある、の3点が気になった。ときどきそこにいないはずの顔を見つけてくれたのは愛嬌か。
LX100は彩度が高めで露出は抑えめだが、全体のバランスはとてもよい。もうちょっとディテールの解像感があるとうれしいが画素数的に無理はいえないか。iA時は特にカメラの判断でシャッタースピードが大きく変わりやすい。
AFが速くて快適なのはLX100。というところである。
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