人工衛星の魅力に萌えて燃えろ! 『現代萌衛星図鑑 第2集』私設図書館シャッツキステ80冊目

本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。今日はミソノからの紹介です。

» 2014年11月28日 12時00分 公開
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 澄んだ秋空を見上げてしまうようなこの街の片隅に、メイドが営む私設図書館ありました。

 そこには書架を守る司書メイドがいます。ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。

 彼女の好感度を上げようと、今日もお気に入りの1冊を持って、書架にメイドがやってきます。

人工衛星の魅力に萌えて燃えろ! 『現代萌衛星図鑑 第2集』

ミソノ

待ちに待っていた本がついに発売されましたよ……!


レイラ

前作から2年!


『現代萌衛星図鑑 第2集』(著:しきしまふげん 監修:松浦晋也 イラスト:へかとん/三才ブックス) 『現代萌衛星図鑑 第2集』(著:しきしまふげん 監修:松浦晋也 イラスト:へかとん/三才ブックス)

ミソノ

人口衛星をかわいい女の子に擬人化して“萌え”を加味し、さらにその生涯を“燃え”るがごとくあつーく解説するという、ふたつの“もえ”を合わせ持つこの本。第1弾が世に出た時はざわめきましたねー。


レイラ

「はやぶさ」をはじめとして、あの頃はうっすらとしか知らなかった人工衛星の名前がずいぶん身近になったわね。


ミソノ

第1弾が出た時は、はやぶさ帰還より前でしたね。今回はページを開くと、はやぶさの物語からスタートします。「彼女」が長い長い旅を経て小惑星イトカワから戻ってきた心震えるあの日が、導入のマンガや読みやすい文章、折々の写真、イラストでしっかり描かれています。

彼女を襲った幾多の困難、それを乗り越えての感動的な帰還、そしてドラマチックなラストショット……。「人口衛星ってなんでこんなに健気なんですか!」とこぶしを握りしめてしまいます。


レイラ

『「はやぶさ」のイオンエンジンの推力は定格1基8.5mN(ミリニュートン)。1円玉を持ち上げるには少し足りないくらいの力です。(中略)地上の人たちはまるで焚き火の番人のように、エンジンの灯が1日も消えないように見守ります。それが「はやぶさ」の運用なのです』

ミリニュートンって単位を聞いた事もなかったけれど、読んでいるとするっと頭の中に入ってくるのよね。


ミソノ

物語のような本文は、難解な話をとっても分かりやすく解説してくれています。「この人工衛星ちゃんは、こんなお洋服で旅立ったのね」という軽いテンションで、「ほうほう! それでそれで?」と彼女たちのことを読めば読むほど知りたくなるのです。


レイラ

ミソノさんは普段から宇宙開発などに興味あった?


ミソノ

うーん、SF小説などを読まないわけではないですが、むしろちょっと敬遠していたかもしれません。自分からは遠い、難しい世界のことなんだ、と。

でも、このかわいく「萌え」になった人工衛星ちゃんたちは、それを驚くほどに身近にしてくれました。遅くなった帰り道、ふと夜空を見上げて「ああ、あそこで今日も人工衛星ちゃんががんばっているんだなぁ」と思って、心がふと励まされたような気持ちになる……それくらいの親密さです!

今作では、「はやぶさ」はもちろんのこと、月にいる「かぐや」や、あの震災の日に力を尽くしてくれた「だいち」、宇宙ステーションにかかわる「HTV」などなど、「あの時どうだったの? そして今は?」という疑問にしっかりと答えてくれます。


レイラ

いまどきは、スポーツバッグに入ってしまうほど小さな人工衛星もあるのね!


ミソノ

「ひとみ」ちゃんですね。学生さんたちが手掛けられた民間機だそうです。世の中はどんどん前に……いえ、宇宙に向かって上へ上へと伸びてますねぇ! 人口衛星って……いい!

折しも11月30日には、「はやぶさ2」の打ち上げがあります。この本を胸に、ドキドキしながら見守りたいと思います!


ミソノの好感度パラメーター

本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?

エリス:60% レイラ:90% サヤ:91%


本日のメイド

ミソノ ミソノ:いつもニコニコ、図書館を影から支える司書メイド。好きなジャンル:絵本、児童書、旅行記、本、紙、図書館
レイラ レイラ:森育ちのツンデレ魔女。お休みの日には愛猫とお気に入りの紅茶でまったり読書。好きなジャンル:文化 ゲーム ファンタジー 魔女 雑学

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