「Oracleのアプリケーション事業は顧客が牽引する」とウーキーSVPOracle OpenWorld 2005 San Francisco Report(2/2 ページ)

» 2005年09月21日 19時47分 公開
[谷川耕一 ,ITmedia]
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 テクノロジーリーダーというイメージの強いOracleだが、技術の利用を顧客に強いるようなことはせず、その技術が顧客のビジネスの価値を生み出すかを重視するという。新しい技術を次々と発表し、アプリケーションビジネスを技術で牽引してきた、かつてのOracleの姿はここにはない。

 ウーキー氏は話題を次世代製品へと移したが、ここでも新たな機能の解説というよりも、いかに既存の投資を保護しながらスムーズに次世代製品であるProject Fusionに移行していくかに焦点を当てた。現状製品のバージョンアップは続けるが、アップグレードを順番に実施しなければ次世代製品にアップできないということはない。幾つかのバージョンの製品からは、直接アップグレードするパスが用意され、その方法も通常のアップグレードと同様とするという配慮も見せる。

 Oracleのミッションは「Run Business Better」、つまり顧客のビジネスをより良くするために活動するのだという。例えば、今後のビジネスインテリジエンス(BI)の方向性の解説においても、BIをそれぞれの製品にどう組み込んでいくかではなく、BIの結果からどのようにビジネスを進めていくかが重要であり、単に機能ではなく顧客に何を提供できるかを重視するとした。

 セッションの最後には、最近流行しているエグゼクティブ・ブログ(www.oracle.com/blogs/executive/)とPodcasting(www.oracle.com/technology)という新たな手法も用い、顧客とのコミュニケーションを図っていくことが伝えられた。前日のフィリップ氏のセッションと同様、ウーキー氏からも徹底した「顧客志向」が打ち出され、顧客の投資を最大限に守ろうとするOracleの姿勢が強調された。

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