テックエンジニアリングは、同社のデータセンター統合や拠点への高速アプリ配信に向け、WAN高速化ソリューションを全社的に導入する。
東芝テックグループのテックエンジニアリングは7月2日、同社のデータセンター統合や拠点へのアプリケーション配信の高速化に向け、WAN高速化ソリューションを全面的に導入すると発表した。同社は以前より帯域管理でパケッティアのPacketShaperを採用していたが、全社規模で導入を拡大し、東京・大阪にあるデータセンターの統合などでWAFS装置を各拠点に展開していくという。
同社は、東芝テックのPOSシステムのリアルタイム監視や管理といった各種サービスのホスティングを行っている。ホスティングのための社内データセンターのある東京/大阪と全国の各拠点を結ぶWAN通信に帯域管理/WAN高速化装置であるPacketShaperを採用し、監視用とIP電話(VoIP)のトラフィックを優先制御すると同時に、Oracle、Lotus Notes、Citrixなどの業務アプリケーションの通信を高速化した。
さらに、WAFS(広域ファイルサービス高速化装置)の「iShared」を新たに導入し、2カ所のデータセンターにおけるトラフィックのリダイレクトと同期化を図っており、将来的に東京をプライマリサイトとして機能させ、大阪はDR(災害復旧)用サイトに移行するという。
また、同社はリモートオフィスのファイルサーバのセンター統合を目的として、最近リリースされた「iShaper」の採用を決め、WAN帯域管理とアプリケーションの高速配信を全121拠点で実施できるようプロジェクトを進めているという。同社ではWAN帯域管理/高速化の導入で「すべての業務アプリにおいて、望ましいパフォーマンスを維持することができる」としている。
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