数分で溶解するブレードサーバ1940年代から変わらないサーバルーム(3/3 ページ)

» 2007年12月17日 07時00分 公開
[Tom Kaneshige,TechTarget]
前のページへ 1|2|3       

冷却のための施策

 ヴィージャス・エンタープライズの新しいデータセンターは、空調のために穴の開いたタイルを敷き詰めた二重床になっている。タイルの下は通路のように仕切られ、そこに流される冷気が建物の隅々まで広がる仕組みだ。そして特定のエリア、あるいは特定のラックを集中的に冷却したい場合は、その部分だけ大きな穴のタイルに差し替えればよい。ただし、大きな穴のタイルは一部に制限される。床全体に冷気を循環させるためには、常に一定の気圧が必要になるからだ。

 仮想化もデータセンターの冷却に重要な役割を担っている。「統合化の側面よりも、むしろリソースをプールしたり、各システムに負荷を分散できる点が大きい」とIBMのIT最適化担当副社長リチャード・レクナー氏は言う。「ホットスポットをなくし、長期間稼働していないシステムを特定して負荷を移動したり、あるいは完全にシャットダウンするなどして、エネルギーの効率的な利用が可能になる」

 内部プロセスによって無駄なエネルギーを抑制することも可能だ。ヴィアス氏のデータセンターでは、スタッフがサーバアプリケーションを準備し、テストするための独立した部屋を用意した。それによってスタッフが実際にサーバルームへ入る回数を減らしたのだ。エマーソン・ネットワーク・パワーでは、データセンターの湿度を一定にするために、ドアを閉鎖して蒸着シールを貼るようにアドバイスしている。

Copyright(c) 2007 TechTarget, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ