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» 2008年03月15日 00時00分 公開

制作者に聞く:ITセレブは最終目標なのか? SEすごろくの真意 (3/3)

[藤村能光,ITmedia]
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社会的意義のある仕事ということを広めたい

 「ニュースキャスターや記者のドラマはあるが、SEのものはない。キムタクが月9でプロマネをやってくれれば認知度も上がる」と野中氏は笑う。ただIT業界やSEという職種につきまとうイメージは依然としてマイナスであることが多い。

 「SEの仕事は社会に貢献している仕事であることを伝えたい。SEにはたくさんの職種があり、それらが1つのシステムを作っている。SEがいなくなったら世の中は何も動かなくなる。社会的意義がある仕事であるという認識を広めたい。SEの仕事を理解してもらうことが業界や職種の地位向上につながる」(野中氏)

image 「ここ3年はタイムリーなテーマで製品を作れた。今年はまだ未定だが、福笑いでもやろうか」と野中氏。2008年はどのような製品が生まれるのだろうか

ITセレブはゴールか

 SEという職種のゴールは何だろう。社長や部長といった肩書きや独立などがゴールとなる一般的なビジネスマンとは違い、SEは出世して役職に就けば終わりというわけではない。

 「スペシャリストを目指す人も多く、管理職に就くことがゴールにならない。価値観が違う人間のモチベーションをどのように束ねていくか、業界が抱える人材問題でもある。ゴールの設定には本当に頭を悩ませた」(野中氏)

 その中で設定したすごろくのゴールは「ITセレブ」。ただこれに対するこだわりはあまりない。

 ITSSのレベル7を取得できる人は限られた数しかいない。業界ではこれを持つと発言力が増すというレベル。「SEとしてのスキルアップの頂点をここに置いた」(永江氏)。その後は各人に応じた多様な生き方が出てくる。それ以降の部分、すなわちこのすごろくにおけるゴールは、「レベル7以上はどうなるかという想像も込めて、少しお遊び的な感覚を取り入れて作った」という。

image レベル7以上に進むとITセレブに。憧れの芸能人に会えたり、政府のIT推進委員に選抜されたり、といったマス目が

 ITを通じて世の中は便利になった。その恩恵を受けることができるのは、それを支えてくれるエンジニアがいるからだ。「システムインテグレーターという立場であるからこそ、SEの存在意義を世の中に対して主張していきたい」と野中氏は言う。こういったアプローチの積み重ねが、IT業界を変えていくのかもしれない。

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