鍵メーカーのアルファ、SAP ERPを世界で導入へ情報を可視化

鍵製造のアルファは、SAPの基幹業務ソフトウェア「SAP ERP」の採用を決めたと発表した。

» 2008年08月25日 11時56分 公開
[ITmedia]

 自動車や住宅などで使う鍵を製造するアルファは、SAPの基幹業務ソフトウェア「SAP ERP」の採用を決めたと発表した。2009年4月に国内、2010年中には米国、メキシコ、中国、タイなどすべての海外拠点で本格稼働し、会計や生産管理など全業務管理を世界で統合する。情報を可視化し、予実差異分析や内部統制の強化、決算の早期化などを図る。

 SAP ERPがアジア諸外国の言語や通貨、法規制に対応し、世界で事業展開する自動車関連業界での実績もあることを評価した。従来の業務管理方法を見直し、実績のあるSAPのテンプレートに自社の業務管理を合わせる手法で社内の業務改革を実施する。現在は、日次生産計画、原価整備、予算策定、マスターデータの整備、内部統制の5つの業務改革チームを発足し、システム稼働への準備を進めている。

 アルファは、業務管理システムを単純化し、全社的な作業時間の削減を目指す。加えて、情報を可視化し、予実差異分析、適正な在庫管理やリードタイムの短縮、生産管理、会計などの精度向上、決算の早期化、内部統制の強化などを進める。

 現在は会計、販売、購買・在庫や生産などの管理を独立したシステムで管理しており、月末や決算時などに各データを抽出し、個人のノウハウに依存して情報を管理している状況だという。

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