日本オラクルはOracle Enterprise Manager 10g R5の出荷を開始。Oracle Database 11gの新機能に対応した。
日本オラクルは5月14日、統合管理ソフト「Oracle Enterprise Manager 10g Release 5(EM 10g R5)」を出荷開始すると発表した。導入したユーザーはデータベース、ミドルウェア、アプリケーションの稼働状況の監視やリソース調整、バージョンアップなど、運用・保守に関わる作業を一元的に行えるとしている。
EM 10g R5では「Oracle Database 11g」で追加された新機能をサポートし、拡張されたデータベース管理・監視機能への対応を強化したことがポイント。具体的にはパフォーマンスチューニングにおける分析・診断を自動化する「Automatic Database Diagnostic Monitor」の「Oracle Real Application Clusters」への対応、実行中のSQL文パフォーマンス監視を実現するリアルタイムSQL監視、パーティションアドバイザー、自動SQLチューニングなどをサポートし、データベースリプレイの自動化機能によるテスト操作ワークフローを提供する。またデータベースクローニングによる既存バックアップからのクローン作成を果たす。
加えてデータマスキングの拡張機能をサポートし、条件ベースでのマスキング、複合マスキングを実現、機密データのマスキングをマスキングフローにより定義できる。セキュリティオプションのサポートとしては「Oracle Database Vault」対応のデータベースターゲット監視および管理機能の提供、透過的データ暗号化、「Oracle Label Security」、仮想プライベートデータベースなど、オラクルのデータベースセキュリティオプションの監視および管理をサポートするなどした。
ユーザーは、これらを「Oracle Enterprise Manager Grid Control」上で一元管理できる。価格は1プロセッサあたり38万400円から。
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