Javaの生みの親であるジェームズ・ゴスリング氏から、Javaの開発者とユーザーをつなぐオンラインストア「Java Store」が正式に発表された。そのほかにも同社が提供するRIAプラットフォームであるJavaFXを土台にした新サービスが目白押しだ。
米Sun Microsystemsは6月2日(現地時間)、米国・サンフランシスコで開発者向けのイベント「2009 JavaOne Conference」を開幕した。オープニングセッションで米Oracleのラリー・エリソンCEOが登場したのは既に伝えた。ここでは基調講演で発表された新たなサービスを紹介する。
基調講演のMCを務めたのは、ジョナサン・シュワルツ社長兼CEOだ。最初にゲストスピーカーとしてJavaをはじめ同社の技術やサービスを活用するeBay、Research In Motion(RIM)、Sony Pictures、Verizon Wirelessといったユーザー企業をステージに招いた後、Java技術を基盤とするRIA(リッチインターネットアプリケーション)プラットフォーム「JavaFX」の最新版、「JavaFX TV」、「Java Store」などの発表が行われた。
バージョンが更新されたJavaFX 1.2は、ユーザーインタフェース(UI)に改良が加えられ技術者以外でも簡単に利用できるようになったほか、パフォーマンスも向上した。JavaFXの活用例として紹介された新サービスがJavaFX TVだ。同サービスはTVの画面上で操作するソフトウェアで、流れているビデオコンテンツの詳細情報や視聴者の評価、株価、スポーツ速報などの情報をリアルタイムで取得できるほか、写真共有サイト「Flickr」やゲームなどが楽しめる。JavaFXを用いた映像編集ツールも紹介された。
セッションの中盤では、Javaの生みの親であるフェローのジェームズ・ゴスリング氏が登場。開発者が8億人のJavaユーザーに向けて出品するオンラインストア「Java Store」を発表した。開発者はつくったアプリケーション(有償版、無償版を用意できる)を「Java Warehouse」と呼ばれるプラットフォームに登録してSunの審査を受ける。通過したものがJava Storeに公開されてユーザーは自由にダウンロードできる。形態は米Appleが運営する「App Store」に似ているといえよう。
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