翔泳社は、運営するWeb媒体に「Omniture SiteCatalyst」を導入し、媒体価値の向上と広告商品の開発を図っている。
翔泳社は、2008年1月からWeb解析ツール「Omniture SiteCatalyst」を自社で展開するWeb媒体に導入し、媒体価値の向上と広告商品の開発につなげている。ツールを提供したオムニチュアが7月13日に発表した。
同社は、運営するマーケティング関連媒体の「MarkeZine」にOmniture SiteCatalystを導入。求人や転職などのカテゴリーごとの読者を分別し、マーケティング関連の求人広告を電子メールで配信したところ、クリック率(CTR)が最大で約7倍になった。
これまでは無償のWeb解析ツールを利用していたが、Web媒体の規模が拡大するにつれ、データ容量や機能面、使い勝手などの面において、無償ツールでは対応しきれなくなっていた。マーケティングの費用対効果を重視する広告主が増えており、適切な読者に効果的な広告商品を提供することも求められていたという。
翔泳社のメディア事業部メディア推進部でマネジャーを務める久次宗彦氏は「当社のサイトでは会員登録時に簡単な読者アンケートを実施しているが、新しいトピックに対するフィードバックが得られず、情報鮮度が低くなっていた。読者の行動履歴に基づいた情報を提供することで、よりよいレスポンスが得られることを数値で実証できた」とコメントを寄せている。
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