Googleが、表示先に合わせてダイナミックに広告を最適化する技術を持つ新興企業を買収し、ディスプレイ広告の強化を目指す。
米Googleは11月23日、ディスプレイ広告の新興企業、米Teracentを買収することで合意に達したと発表した。買収総額など詳細は公表されていない。取引は年内に完了する見込みだ。
Teracentは2006年設立のディスプレイ広告企業で、多変量解析が可能な広告最適化技術「Intelligent Display Advertising」を提供している。同社は米Yahoo!の広告プラットフォーム「SmartAds」の公式パートナーでもある。Intelligent Display Advertisingを利用すると、表示先の位置情報、言語、表示しているサイトの内容、時間帯、過去の別の広告測定の結果などに合わせて自動的にリアルタイムで最適化した広告を、数千の要素を組み合わせて表示できるという。
GoogleはTeracentの従業員と技術を組み込み、同社の広告ネットワークおよび傘下のDoubleClickの顧客に提供する。Googleのこれまでの収益は主に検索広告によるものだったが、11月10日のAdMob買収や今回のTeracentの買収により、ディスプレイ広告の強化に力を入れている。
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